花散里→グリーン

 色で読む源氏物語シリーズ、今日は「花散里」です。花散里の名前は光君が詠んだ「橘の香をなつかしみほととぎす花散里をたづねてぞとふ」から来ているのですが、彼女が若い頃に住んでいた麗景殿には橘の花の香りが満ち満ちていました。
 橘の花自体は、白くて小さくてどちらかというと地味な花のようで、それも、花散里のつつましい性格をよく表していると思うのですが、橘といえば、肉厚の葉の緑が特徴的でしょう。年中葉を落とさない常緑の橘は古代から不老不死の木とされていたそうです。不変性からくる安定感は、グリーンの質であり、花散里の人となりをよく表していると思います。彼女は、落ち着きと安定感を持ちながらも人の立場に立って共感できる心の優しい女性だったのではないでしょうか?恋のアバンチュールの相手としてはイマイチときめかなかったようで、夫婦として愛し合うことは早くから途絶えていたようですが、心安らぐ相手として、光君は彼女の前では心から寛ぐことができたのでしょう。だからこそ、光君は彼女のことを大切にし、信頼し、安心して夕霧の養育を任せたのでしょうね。
 ちなみに橘の花の香りはシトラス系のさわやかな香りだそうです。これも、後に六条院の夏の町の女主人となり「夏の御方」と呼ばれた花散里にふさわしい香りですね。
 
☆次回は「朧月夜」を取り上げます。
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by sound-resonance | 2010-02-28 11:39 | 色で読む源氏物語 | Comments(2)

Commented by まーずまま at 2010-03-02 17:30 x
こんにちは(^-^)

橘。 出していないお雛様に呼ばれてる気が…。


寒暖の差がはげしいですねー、お体ご自愛くださいねー(*^∇^*)
Commented by sound-resonance at 2010-03-03 18:17
三人官女ちゃん達のためにもおひな様出してあげてくださいね(笑)でも、早くしまわないと私のような目に・・(爆笑)