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おひさまの色

 みなさんは、「太陽」の絵を描く時に何色を使いますか?赤?黄色?最近の子ども達がお絵かきする時に、何色を使うのかは、定かではありませんが(幼稚園、小学校の先生、もしよかったら情報をお寄せください)日本人は、外国の人に比べて、赤で太陽を描く比率がどうも高いようです。
 ちなみに私の携帯電話(日本製)の絵文字も太陽は赤、スカイプ(万国展開)の太陽の絵文字は、黄色(+オレンジ)でした。世界的には、太陽は黄色とか金色で表現されることが多く、赤で表現されることは珍しいのだとか。
 太陽を直接見ることはできないけれど、太陽の光を赤というよりどちらかというと黄色と感じている人が多いのに、どうして、太陽の絵を描く時は、赤い色で描いてしまうのか!?もしかすると、日本の国旗「日の丸」のイメージがどこかで染みついているのかもしれませんね。
 「日の丸」の真ん中の「丸」は、読んで字の如く「日=太陽」なわけですが、では、どうして、黄色でなくて、赤なのか?
 元々「赤」という語源は「明るい」とか「明らか」というところからきていて、赤というのは、色相というよりも彩度、「はっきりした色」「明るい色」というような意味だったようです。光がたくさん入っていて、明るい、物がはっきりくっきり見える、というようなイメージ。夜が「明ける」と太陽が昇ってきて、「光」をもたらし、物事をはっきり照らし出す、そういう意味での「太陽=赤」だったみたいです。「日の丸」の歴史は案外古くて、古代から太陽信仰において真円で太陽を表現するということはされていたようですが、最初から「太陽=赤」だったかというとそうでもなくて、「太陽=金」だった時代もあるようです。中国から仏教の伝来とともに、「太陽=赤」の表現が入ってきたとのことですが(Wikipediaによる)「漢字」の伝来時に言葉の意味から入って「太陽=赤」が定着していったのかもしれないな、という気がしたりします。「黄色」は「赤」と同じく「明るい色」としてあまり区別されていなくて、「赤」という音が色相として勝っちゃった!?感じですね〜。
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 ともあれ、今日は夏至。早起きには失敗しましたが(とほほ)おひさまの光をいっぱい浴びて、物事がクリアになりますように。くれぐれも、太陽の色を直接確認しないでくださいね〜(笑)
 

by sound-resonance | 2010-06-21 12:13 | 音・色あれこれ