ライナスの安心毛布

 あなたは、小さい頃、お気に入りの「モノ」ってありましたか?ぬいぐるみ?くまさん?うさぎさん?それとも毛布?ふわふわとしたかわいいもの、暖かいものが多いみたいですね。大人からみれば、ボロボロで、汚くて、「洗濯したい!!」と思っても、当の本人にとっては片時も離れたくない、そういうアイテムのことを、マンガ「ピーナッツ(スヌーピー)」に出てくるライナスが片時も毛布を離さないことから「ライナスの安心毛布」って言ったりもします。

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 ライナス君は、ピーナッツファミリーきっての、知性派。哲学的な話でいつもみんなを煙に巻いています。そんな彼も、ハロウィーンの日には「かぼちゃ大王」がやってくると頑なに信じていたりなんかして、その辺りが知性派なんだか、なんなんだか?って感じもありつつ、まあ、子どもらしくて、可愛いですよね。
 そんな彼、それが屁理屈であったとしても、自分の意見をしっかりと持って、それを彼にぶつけてくるサリー(チャーリーブラウンの妹)とかルーシー(実の姉)はちょっと苦手みたいです。
 彼が、知性派として自分の夢想の世界にひたっているためには「安心毛布」がかかせません。彼がどんな風であっても、どんなことを考えていても、無条件に受け入れて、いつもふわふわ、あったかい、それが安心毛布です。それは色でいうとマゼンタの領域、無条件の愛をライナスは毛布に求めているのでしょうね。
 赤ちゃんは、この世に生まれてきて、母親から無条件の愛を受け取って育ちます。お腹がすいたらおっぱいがあって、お母さんの抱擁があって、あったかくて、むにゃむにゃ、気持ちいい・・・。もちろん赤ちゃん自身もお母さん(もしくは周りの人達)に愛を与える存在なのですが、赤ちゃんにはその自覚はなくて、愛は「与えられるもの」でしかありません。
 でも、いつまでもその関係は続きません。お母さんは、自分とは別の存在で、いつも一緒とは限らない、そのことを学ぶことなしには、赤ちゃんの成長はありません。そのことを学ぶ移行期に必要なのが「安心毛布」です。そのうちに、子どもが「自分は自分で大丈夫、お母さんがいない時にも自分には愛がある」ということがわかってくれば、めでたく安心毛布卒業となります。
 毛布を抱えた小さな哲学者、ライナス君は、女性の母性本能をくすぐる存在ではありますが(笑)ライナスが「自分自身に愛を向ける、自分に愛を与える」ことを覚えれば、もう安心毛布は必要なくなるのでしょうね。そこから、ようやく人との会話が始まります。サリーもルーシーもきっと怖くなくなるはず。
 もちろん、大人になっても「安心毛布」が必要な時もあります。でも、それ、自覚して使いましょうね。大人なんだからね。特に「モノ」ではなくて、他人を安心毛布扱いしていないか、ちょっと注意してみる必要があるかもですよ!?

→スヌーピー公式サイト
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by sound-resonance | 2011-02-21 21:21 | 音・色あれこれ | Comments(0)