色とりどりの幸福!

『人間の感受性を深めるのは、優越感よりも劣等感ではないだろうか。優越感ほど人を油断させて、つまらなくするものはない。恋が成就した時よりも、失恋した時に聴く音楽のほうが心を揺さぶるというのは、多くの人が知っている真理だ。幸せでない時のほうが、芸術は沁みる。「幸福な家庭は皆同じように似ているが、不幸な家庭はそれぞれにその不幸の様を異にしているものだ」とはトルストイの言だが、不幸が織り成す彩りは、薔薇色の幸福よりも、ずっと複雑で深い。』

 先日取り上げた茂木健一郎さんの「すべては音楽からはじまる」からの一節。ここでトルストイが言う所の「不幸」って、トータルな状態から、スペクトルを通して様々な個別の課題がわきだしたそんな状態なのかもしれませんね。だから、それぞれに様々な色合いを持っている、そんな感じ。
 私も若い頃は、みんなと同じような幸せの中にいるよりは、それが不幸と共にあることであっても、自分自身であり続けたい、過激にもそう思っていました。ちょっとした不幸がなければ、創造力が途絶えてしまうんじゃないか、そんな恐怖から、幸せになってしまうことがほんのり怖かったような気がします。「プチ不幸状態」が安心、生きてる!みたいな。

 でも、今はちょっと違った感じ方をしています。スペクトルを通して様々な色が見えるように、私たちの日常には様々な課題がやってくる、そのことは事実で、時には「不運」なことかもしれない。でも、私自身が「不幸な人」になる必要はないのだな、と、そんな感じ。

 劣等感についても、そう。劣等感は「嫉妬」と同じように、他人との比較から生まれます。自分は人より劣っている、だから、人より優位に立ちたい、最初のモチベーションとしては、それもあり、かもしれない。ライバルがいるっていうことは、お互いを高めるのにとても有効です。でも、究極のライバルって、自分自身なんだと思います。一流のプロと言われる人達は、おそらく、他人と自分を比べることを超えて、自分自身と向き合っているのではないでしょうか。

 前回も書きましたが、私たちは元々はすべての色を含む光の存在なのだと思います。人との比較を超えて、自分自身の課題に向き合った時、そのことを実感できるのかもしれませんね。私は、幸福と創造性の両立にチャレンジ!!プチ不幸状態脱出!まず、幸せを怖がっちゃいけませんね(笑)
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by sound-resonance | 2011-06-13 19:19 | 音・色あれこれ | Comments(0)