涼音クラシック

 8月に入って暑い日が続き、少々ばて気味だった私ですが、昨日はちょっと涼しくて、久しぶりに夜中に目が覚めることなく、朝を迎えました。窓を開けていると、そよそよと心地よい風が入ってきて、なかなかいい感じ。このまま秋に向かってくれると身体的には助かるけれど、まだまだ暑い日もぶり返してくるのかな・・・?
 節電のせいもあるのかどうかわかりませんが、暑い夏、耳から涼しくなろうということで、「涼しい音楽」ばかりを集めたCDがこの夏何枚か発売されています。
 「涼音クラシック」もその一つ。
 「涼しくなれる音楽」というテーマで、12曲のクラシックが収録されています。

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 ざっと聞いてみて思ったのですが、作者が曲を紡ぐ時に意図した音のイメージに共感できれば、そこに、例えば水の流れとか風のそよぎが出現して、「涼しくなれる」ということ。音楽は数学的な法則に則って作られているものだけれど、その制約の中で、いかに「自然」を表現するか、そこは、作者の感性なのでしょうね。
 私は、収録されていた曲でいうと、例えばラヴェルの「水の戯れ」とかショパンの「エオリアン・ハープ」に水や風を感じやすかったです。

 でも、その曲がある特定のその人個人の「想い出」と強く結びついていると、必ずしも、作者がイメージが伝わらないことも・・・。

 例えば、CDの中に集録されているヘンデルの「水上の音楽」の中の「アラ・ホーン・パイプ」。
 曲を聴いた瞬間、どこかで聞いたことがある、何回も聞いたことのある音楽だということはわかったのですが、どこで聞いたのかが思い出せないで、もんもんとすることしばし、純粋に音を感じるよりも、「想い出探し」にフォーカスがあたり・・・「あ、歯医者さんだ!」と思い出した瞬間、「水上の音楽」は、私の中で「歯医者さんの音楽」に変身です。
 朝の眠気の中で、「今日はどんな治療されるんだろ、痛いのかな、早く終わるといいな」という不安と怖さと、なるようになるさ、という楽観の入り交じったなんともいえない複雑な気持ち、それが実際に歯医者さんにいるわけでもないのに、よみがえってくる・・・。もはや、ヘンデルの意図とは何の関係もありませんね(笑)(ちなみに「水上の音楽」、川遊びの時に演奏されるために作曲されたのだとか・・・)

 「言葉」も同じですが、「音楽」もその曲の(本来的)イメージとは別に、その人の特定の想い出に結びついていて、その人の特定の感情をゆり起こすことがあるので、ちょっと注意が必要です。でも、その想い出の部分も含めて、音のイメージを語り合ってみるのも面白いかも、ですね。
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by sound-resonance | 2011-08-20 11:22 | 音・色あれこれ | Comments(0)