蒼いノクターン

 昨日「涼音クラシック」の項で、音楽の意図やイメージとは別に、その曲がある特定の場面や想い出に結びついてしまうことがある、という話をしましたが、そんな私の「トラウマ曲」のひとつが「蒼いノクターン」。イージーリスニングの大定番、ポール・モーリアの代表曲です。

 中学生の頃、水泳部に所属しており、毎日真っ黒になりながらせっせと泳いでおりました。夏の季節には、朝授業が始まる前に、朝練で一泳ぎして、ぬれた髪の毛のまま授業を受けて、ずっしり重いお弁当をがっつり食べて、授業が終わったら、3時半頃から、6時頃まで、みっちり練習。
 練習も終盤にさしかかってくると、顧問の先生から個別に「制限タイム」が宣告されます。「制限タイム」以内に泳ぎ切れたら、その日の練習は終了。でも、制限タイムを切れなかったら、もう1本追加。ある程度の練習量をこなした後のこの制限タイムはかなりきつい。でも、切れなかったら、練習が終わらない・・・制限タイム以内に泳ぎ切れたメンバーは、どんどんプールから去っていく・・・そういう焦りと不安と緊張ともうすぐ今日の練習は終わりっという期待の入り交じった状況の中で聞こえてくるのが「蒼いノクターン」でした。
 うちの中学では、「もう夕方だし、帰りましょうね」っていう「ほたるの光」的な音楽だった訳です。当時の私はそれがポール・モーリアの「蒼いノクターン」という曲であることは全然知りませんでしたが、クラブを引退し、中学を卒業し、大人になっても、街角で、「蒼いノクターン」が流れてくると、夕暮れのあのなんともいえない焦りや緊張感がよみがえってきて、実は大嫌いな曲でした。

 ポール・モーリアは、1980年代前半にとても流行したようで、個人個人の想い出と結びついて記憶している方も多いようですね。うちの中学にもポール・モーリアの好きな先生がいらっしゃったのかもしれません。その先生には私とは全く別の甘〜い想い出があったりなんかしたのかも・・!?

 今日YouTubeで、とても久しぶりに「蒼いノクターン」を聞いてみましたが・・・落ち着いて聞くことができました。ちょっとは切なかったですが・・・中学生のトラウマは脱出できた、か、な(笑)

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by sound-resonance | 2011-08-21 20:44 | 音・色あれこれ | Comments(0)