女木島、男木島(つづき)

 前回の続きです。
 女木島では、「サクソフォーン・サークル」以外にも面白い音の作品のいくつかに出会いました。女木小学校では、同時に「ミュージシャンたちの展覧会」というタイトルで愛知県立芸術大学の先生、学生、卒業生のサウンドインスタレーションがあったのですが、印象に残ったのが、その日のお天気のライブ情報を「音」に変えて感じてもらう、という作品。スピーカーから流れてくるのは、その日のお天気を音化したもの。音はあくまで相対的なイメージで、例えば空の色彩の周波数をなんらかの法則にのっとって変換したもの、というわけではないようでしたが、普段何気なく見ている風景を「音」に変換することで、再発見してもらおう、という発想がとても面白いと思いました。それを小学校の校長室にこもって「聞く」というのもなかなかオツな企画。校長室って子どもの頃は滅多に入る機会のないある意味「聖域」ですよね。歴代の校長先生の写真が壁にずらーっと並んでいるのも、なんだか非日常。薄暗くしてあったので、ちょっぴり怖め・・先生を含め、大人にとっても、ちょっと入室には緊張する場所ではないでしょうか。そんな場所を展示場に心よく貸してくれる小学校側の太っ腹さにも感服した、作品でもありました。

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 もうひとつ印象に残った「音」にまつわる作品は「MEGI HOUSE」の「星のオルゴール」という作品。MEGI HOUSEを徹子午線が星を通過するとき、その星の高度と明るさによって異なる電子音を発するというもの。ん?音はしてるけど、空には星なんて見えないけど!?・・・確かに昼間は太陽の光で星は目には見えません。でも、存在はしているんですよね。その星の存在を音で再確認させてくれる、とてもチャーミングな作品でした。アートというと「見る」ものというイメージが強いけれど、そこに「音」がどんどん進出している、聴覚と視覚の融合が進んでいるのかな、という感じがしました。
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                  (壁のスピーカーから星の音が聞こえます。木陰で鑑賞)

 台風の後の秋晴れの3日間、思いがけず面白い音に出会えた旅となりました。瀬戸内芸術祭は次回2013年の開催に向けて準備中だそうですよ。
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by sound-resonance | 2011-09-29 19:33 | 音・色あれこれ | Comments(0)