着信音の想い出

ずっと忘れていたんですが、ふとした瞬間に思い出した着メロのお話。携帯電話、スマートフォンの着信音(着メロ)、相手によって着信音(着メロ)をひとつひとつ変えている人もいたりしますね。普段はマナーモードにしているので、携帯電話の着信音を聞いて電話にでるということがほとんどないんですが、私も、いくつか着信音を使い分けていたりなんかはします。
ある日、当時働いていた職場で、突如鳴り出した着メロ、その音を聞いた私、仕事中だというのに、椅子から飛び上がりそうになり、思わず自分の携帯をチェック。しかし、自分の携帯が鳴っている様子はなし。隣の人の携帯が鳴っていたんでした。着メロに気づいたその方が電話に出て、着メロの音は消えましたが、しばらく、私の心臓はばくばく、落ち着くまでに時間がかかり、仕事が手につかないほどでした・・・・。

どうして私がそこまで動揺したかというと、その時鳴り響いた着メロが、私が、別れたばかりの彼氏からの電話に設定していた着メロと同じだったから。もう、会いたくない、電話もかかってきてほしくない、んですが、かかってきたらかかってきたで、取らずにはおられないような、まだ傷が生々しすぎる時期に、職場で、その着メロを聞くのは、当時の私にとっては、相当につらい出来事でした。
そもそも、職場で携帯電話をマナーモードにせずにいるのは、それこそ、マナー違反だと思うのですが、その方が年上の方だったこともあり、注意もできず、ましてや、着信音を変えてくれとは、とても言えずにいたんですが、その後も何回かその方の携帯電話のその着メロは、鳴り続け、その度に、私、心臓の縮み上がるような思いをしたのでした・・・・・・・。

音楽は、時間と密接な関係のある芸術で、それゆえに密接に想い出と結びつきやすいものだと思います。もちろん、絵画などの視覚に訴える芸術も、想い出と結びつきますが、音って、その音を聞いた瞬間に、ある「過去の時間」に身体ごと運んでしまうような、そんなところがあるような気がします。その着メロって、私が勝手に適当に彼からの電話の着信音に設定したもので、彼との想い出の曲っていうわけでもなんでもなかったんですが、その当時の私にとっては、彼その人と切っても切れない曲で、その曲を聴くと、自動的に彼のことを思い出さずにはおられないものだったんでした・・・・。

長い年月が経過し、今その曲を聴いても、当時ほどの劇的な身体的反応はしないですむと思うのですが、音(音楽)って、その時の想い出の内容によって、毒にも薬にもなっちゃいますね・・・・・いい想い出の時間に戻れるような音楽を、たくさんため込みたいものです・・・・・

そして、その方には何の罪もないんですが(いや、マナーモードにはしておくべきだったかもな)、人から迷惑をかけられどうしだと、愚痴を言いがちな時は特に、どんなに気をつけていても、全然知らないところで、人の心臓を縮み上がらせているかもしれないっていうこと、ちょっと頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれないですね。
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by sound-resonance | 2016-02-11 20:21 | 音・色あれこれ | Comments(0)