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classiCOOL

毎日暑いですね!夏の始めには、「夏だ!さあ、暑くなるねっ!よっしゃ、来い!」みたいな心の準備があるんですが、お盆を過ぎると、身体の方が先に秋モードに入っていくので、気持ちと外界のバランスがちぐはぐになり、余計に暑さがこたえる気がする今日この頃、いつになくアイスクリームばっかり食べていて、ちょっぴり夏バテ気味でございます。

そんな中、夏になったら聞こうと思ってとっておいたのを思い出したCDがこちら。

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部屋をがんがんに冷やして「涼し〜い!」といっていたバブリーな時代は終わった。スマートにエコに夏を音楽と共に過ごしましょう!ということで、夏を涼しく過ごすための「クールな」音楽が、18曲入っています。
曲名としては、「エステ荘の噴水」とか「水の戯れ」「金色の魚」「四季より冬ー氷ー」「雨だれの前奏曲」等々、水に関係した曲名が多いです。「白鳥」も入っていますが、これも、水の中を泳ぐ白鳥をイメージしたような曲で、やっぱり水がからんでいます。曲名からイメージするのは、ジャケットの色のごとく、まさしく水の色、ブルーです。寒色系の色を取り入れて、涼しくなりましょう、というわかりやすい感じ。

で、音としては、というと、ざっと聞いた感じでは、ピアノの曲が多いです。その他は、フルート、ギターなど。サウンドレゾナンス的には、ピアノとかフルートというと、第4チャクラあたり、色でいうと、グリーンのエリア。グリーンは、イエロー+ブルーの色なので、ブルーの要素も入っていますね。
ギターは、第2チャクラ、オレンジのエリアで、暖色系の色合いですね。夏は夏らしく、むしろ夏にどっぷりひたっていこう!みたいな攻めの姿勢です(笑)。ただ、このアルバムに入っているギター(オレンジ)の曲は、日中の熱さどっぷりの情熱的なギラギラした感じ、暑苦しい感じはなくて、もう少し穏やかな、黄昏時のちょっとけだるさも感じさせるようなおとなしめの選曲がされています。

総じて、金管の重厚な響きは入っていなくて、軽さ、べたつかない軽やかな感じのメロディが選ばれています。

ちょっと面白いな、と思ったのが、11曲目の、J・アダムスの「チャイナ・ゲート」という曲。アダムスというと、ミニマルミュージックの作曲家として有名な方のようですが、最小限に抑えられたフレーズが繰り返されることで、音の幾何学模様が展開する様は、まるで万華鏡の世界を覗き込んでいるような不思議さがあります。最小限の音が繰り返される世界には無駄がなく、ああ、音楽って数学だったな、みたいな美しさがあります。ま、その分無機質で、聞きようによっては、「退屈」な部分もなきにしもあらずなので、アルバムの方では、「気分転換のBGMとして『ちょこっと聴き』してみては?なんていうアドバイスが・・・(笑)ま、無駄がないという意味で、文字通り「クールな」音楽ですね。この選曲は、販売元、さすがナクソスさんだな、という感じです。

昔、このアルバムと同じコンセプトの「涼音クラシック」というCDを紹介したことがあるんですが、そういえば「暖音クラシック」っていうCDは見たことがありません。いや、企画されてたらごめんなさい、なんですが、どちらかというと、太鼓の音(レッド)だったり、ギターの音(オレンジ)だったりっていうのは、クラシックよりも、民族的な音楽のエリアなのかもしれませんね。いわゆるクラシック全般がどちらかというと、思考の音なんだな、みたいな感じがした今回のアルバムなのでした。

classiCOOL ナクソスジャパン株式会社 2011

PS  写真、よく見ると、なんだか手のようなものが写りこんでいて、若干ホラーな感じですが、単なる撮影者  
(透音)の手です・・・・ごめんなさい(笑)

by sound-resonance | 2016-08-24 19:55 | 音・色あれこれ