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キリストのお誕生日と占星術

さてさて。冬至も終わりまして、暦の上ではまだ「年末」ですが、エネルギー的には新しいサイクルに入った感じもありますね。とはいえ、クリスマスというビッグイベントが終わらないうちは一年が終わらないという方も多いかもしれません。

12月25日、クリスマスは、日本ではもみの木にオーナメントを飾って、電飾をきらきらさせて、プレゼント交換をするイベントみたいな日になってますが、元々はイエス・キリストの誕生日とされている日です。お誕生日とみると、ついつい星の配置をみてみたくなってしまうんですが(笑)、西暦は、キリストの生まれたとされている日を基準に設定されているので、紀元元年生まれなのかな?と思ったら、どうも、歴史上のキリストはもう少し前に生まれていることがわかっているそうで、西暦でいうと、紀元前4年くらいの生まれ、なんだそうです。試しにアストロゴールドというアプリで検索してみると、紀元前のお誕生日もちゃんとでてきます。さすが。ちなみに、紀元前1年12月25日生まれのキリストと、紀元前4年12月25日生まれのキリストではキャラが違ってきて、それはそれでなかなかに興味深いですが、それはまた機会があれば、ふれてみたいと思います。

ということで、キリストその人のホロスコープそのものははっきりとは特定できませんが、太陽星座だけでいうと、12月25日生まれであれば、山羊座、となります。キリスト本人はそんなに気にしていないような気がするけれど(笑)、これ、キリスト教というのか、教会的にはなかなかに「微妙」のではないか、などと思ってみたりもするのです・・・・。

というのは、山羊座の支配性は土星なんですね。土星=サターン。もちろん、土星(サターン)の由来は農耕の神「サトゥルヌス」から来ているので、悪魔という意味では決してないんですが、同音異義語とはいえ、神の子が悪魔!?もってのほかじゃ!みたいな感情的にかき乱される部分はあったかも、と想像したりもします。本来的にはサトゥルヌスの大鎌を持った姿がタロットカードの「死神」に結びついているのではないかな?とも思ったりするんですが、タロットカードでは山羊の姿をとっている「悪魔」のカードが山羊座のカードに当てられています(ちなみに「死神」はさそり座のカード)。そういうところが山羊座さんの「山羊座、やだ~」みたいなところにもつながっているところではあります・・・。

歴史的な文献を調べていないので、単なる想像でしかないんですが、占星術が魔女の駆使するアイテムのひとつとして、弾圧の対象になっちゃったのも、こういったところも要因のひとつだったのかな、などとも思ってみたりもするのです。

とはいえ、山羊座の支配性が土星で、それが農耕の神様であるというのは、とても自然というのか、理にかなっていたりもするのです。占星術は、元々は1年の季節の変化を的確にキャッチして、農耕技術に活かす、自然の恵みをいただくための技術だったので、日照時間が一番短くなって、エネルギーが落ち(死)、再び生まれる(再生)シーズンにサトゥルヌスが当てられているのはとても自然なことなんですね。いったん終わる、区切りをつける、そういったところから、時間をつかさどり、枠を作る役目を土星が担っていると占星術では言われていますが、日本でいうところの「冬至」の時期に「死と再生のお祭り」をするというのは、キリスト教が生まれる前から営まれていた習慣だったのではないか?と思います。

なので、キリストって、ホントに12月25日生まれだったのか!?とちょっと疑わしい目を向けたくもなるのです。これは私だけが唱えていることではなくて、ウィキペディアにさえ載っていることなので、通説ではあるようですが、キリスト教を布教するにあたって、自然と共に生きてきた人々のサイクルの中で「神の子イエス」を語りやすくするために、あるいは、イエスキリストが「神の子」「奇跡の子」であることを強調するために、必然的にというのか人為的にというのか意図的にというのかキリストのお誕生日は12月25日(冬至の後)でなければならなかったというのが真相ではないかと思うのです。

クリスマス以外にも、キリストのたどった履歴というのは、不思議に自然のサイクルに乗っ取っています。彼は磔の後、3日後に復活されたとされていますが、この復活の時期も、ちょうど春の到来、イースター、まさに卵が満を辞して割れて何かが誕生してくるような時期ですよね。この復活のタイミングっていうのも、意図的なものを感じてしまったりするのです・・・・

個人的には、そういった意図的なイエスを中心に語られた歴史、「彼の物語(his story=history)」ではない、「私の物語(my story)」あるいは「私たちの物語(our story)」を大切にしたいな、と思ってみたりするわけです。

これは私がクリスチャンではないから言えることで、クリスチャンの方の信仰を否定するものではありませんので、クリスチャンの方がもし読んでおられたらご容赦くださいね。まあ、ホントにお誕生日が12月25日である可能性もゼロではないですしね~・・・。

そして、だからどうやねん!クリスマス、楽しければいいじゃん派のみなさんを否定するものでも決してありません・・・どうぞ、イブを含め、楽しいクリスマスをお過ごしくださいませね(笑)私はクリスチャンの友人にいただいたキリストの生誕についての子ども向けの絵本を静かに読みたいと思います(笑)


by sound-resonance | 2016-12-23 23:23 | 星読み