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ロックな弁天さま

なんだか、暑いですね!今年の9月は例年に比べて涼しいな、残暑厳しくないな、なんて思ってたんですが、9月も最後の最後になって、「残暑」みたいな日が数日続いています。ちょうど夏の総決算の時期、夏バテが出やすい時期かと思いますので、体調にはくれぐれも、気をつけてお過ごしくださいね。

さてさて、前回ヨコハマトリエンナーレを見に行ったという話を書きましたが、思ったより早く会場を回れたので、日曜日は、思いつきで江ノ島に行ってみました。私は関東方面に土地勘がないんですが、江ノ島って横浜から1時間程度で行けちゃうんですね。

江ノ島というと、有名なのが、弁天様。白い肌が艶かしい裸の弁天様が有名ですね。実際に見たことがなくても、江ノ島というとこの弁天様を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

京都、奈良に気軽にアクセスできる関西地方に小さい頃から住んでいる私にとっては仏像は割に身近な存在というか、見る機会が割と多いんですが、裸という特異性に一度は拝見してみたいものだと思っていました。

だって、裸に琵琶、だよ~、なんでそんなことになるの~!?裸にエプロン、的なもんか!?(発想が男子やな・・・(笑))いやいや、相手は神様だし!!となんだか訳がわからないんですが、まあ、とにかく興味津々だったわけです(笑)

モノレールに乗って江ノ島駅からてくてく歩くこと約20分。江ノ島には、宗像三女神がお祀りされていて、その中の市杵島姫神(イチキシマヒメ)は水の神様ということで、弁財天や瀬織津姫と同一視されることも多いのだそうです。弁天様も、元々はインドの水の神様(サラスバティ)ですもんね。ただ、いわゆる「裸弁天」は、イチキシマヒメのお祀りされている辺津宮のそばにある奉安殿にお祀りされていて、辺津宮のご本尊は別にいらっしゃるようです。

この奉安殿、拝観料が200円かかるんですが、江ノ島にそうそうしょっちゅう来る機会もないだろう、ということで、いそいそと拝観料を払い中へ。いよいよ弁天様とご対面です。中は写真撮影が禁止となっているので、写真はHPからの引用です。
ロックな弁天さま_a0155838_08373448.jpg

ほお・・・思っていたより小柄な弁天様。
「裸弁天」は俗称で「妙音弁財天」というお名前みたいです。リーフレットに「女性の象徴を全て備えられた大変珍しいお姿」とありますが、その辺りは御座布団でうまくぼやかしてあります。色白のつややかなお肌にブルーの髪の毛の色っぽい弁天様。鎌倉時代の作ということですが、むしろお隣に安置されている同じ鎌倉時代に作られた「八ぴ弁財天」の方が県の重要文化財に指定されています。こちらの弁天様は、琵琶は持っておらず、宝珠と剣を持っているのがなんだか珍しいですね。

しかし、なんで裸なんだ?ちょっと調べてみると、鎌倉時代に仏像によりリアリティを追求するという流れの中で衣類をまとわないお姿の仏像が製作されたのだとか。人間も中には着たきりスズメの方もいるかもしれませんが、たいていは、服を着替えますよね。そんな感覚で、衣類を「着替える」ための裸、なんだそうです。

え~っそうだったの~!服、着せてやれよ・・・・むしろ、どうして「裸の弁天様」として有名になっちゃったんでしょうね。彼女がなぜ衣服を着替えるための裸であるところ、あえて、服を着ないでありのままの姿で生きる元祖「裸族」的人生を選んだのか、その辺りが知りたいものです・・・ま、ご本人は、服着たいかもしれませんけどね(笑)

ま、それはさておき、弁天様は、音楽を含む芸能の神様でもあります。これからも末永く「音」に携わっていけますように、としっかりお願いしてきましたよ。江ノ島の話は気が向いたら続く。

by sound-resonance | 2017-09-28 00:02 | 観る・読む・聴く