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琵琶湖はなぜ琵琶湖なのか

先日、といってももう先月の話になりますが、横浜のトリエンナーレに行った際、ついでに江ノ島の弁天様詣でをしたという話を書きました。
江ノ島の弁天様は、日本三大弁天のうちのお一人。後の二人はというと、広島県の厳島神社の弁天様と、滋賀県の竹生島の弁天様、ということになっております。随分前になりますが、厳島神社にはお参りしたことがあったんですが、竹生島には行ったことがない、自分の家からいうと、一番近いはず、なのに行ったことがない、まあ、こういうのってえてして「いつでも行けるわ」と近ければ近いほど思って行かない、というか行ったことがないまま終わってしまう、みたいなことがよくあるんですが、なんだかよくわからないんですが、ここのところ竹生島の弁天様のことが気になっていました。

ま、近いとはいっても散歩がてら寄ってみるくらいの手軽なわけにはいかないので、ま、そのうちに、なんて思っていたんですが、詳しくは書かないものの、こう、この時期に行っておかねばならぬ、という気になりまして、ちょっと無理をして時間を作って、竹生島の弁天様にお参りに行ってきました。

竹生島というと、琵琶湖に浮かぶ小島です。近畿圏に住んでいるので琵琶湖自体は何度も見ているんですが、改めて見ると大きいですね〜、寄せては返す波の様子はまるで海みたいです。実際この湖が「琵琶湖」と一般的に呼ばれるようになったのは江戸時代以降のことで、それまでは「淡海」とか「近淡海」(おうみ)ともっぱら呼ばれていたそうです。昔の人はこのあまりにも大きい湖を「塩辛くない海」ととらえていたんですね。

「琵琶湖」とは、この湖が楽器の琵琶に似ているということから来ていますが、琵琶は弁天様の持つ楽器であり、「琵琶の形に似ている」という発想は竹生島に弁天様がお祀りされているところから来ているようですね。また、竹生島の弁天様は、聖武天皇が琵琶湖(淡海)に浮かぶ島に弁天様をお祀りしなさいという夢でお告げを受けたことから行基が開創したとされているそうで、日本三大弁天の中でも最も古いということで、「大弁財天」とも呼ばれているのだとか。江ノ島の弁天様は「島」といえども地続き、徒歩でお参りできますが、竹生島は船でしかアクセスできません。今回は近江今津港より船に乗りました。
という辺りで、つづく。
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by sound-resonance | 2017-10-21 10:11 | 観る・読む・聴く