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ちょっと怖い歌

先日記事にした再生したろうそくなんですが、早速使ってみると、ちゃんとろうそくとして火が灯り使えました!が、やっぱり芯がかたよっていたので、ロウの溶け方が偏ってしまい、芯が燃え尽きるまでにロウがたくさん残ってしまいそうです。ま、また再生すればいいんですが、色を混ぜてしまったので、煮とかしたらとんでもない色になりそう(笑)再生はある程度のろうそくの残りがたまらないとできないので、次の再生まで時間があきそうですが、いろいろと試行錯誤してみたいと思います。

ま、それはいいんですが、ろうそくに火を灯すのは好きなんですが、「ロウ」という言葉はほんのり怖いです・・・・たぶん理由は2つあって、ひとつは「ロウ」という言葉で「蝋人形」を思い出してしまうから。

随分昔ですが、若い頃どこの国だったか忘れましたが、ヨーロッパ方面を一人旅している時、あまりにも暇だったのでなぜか蝋人形館に入ってしまい、えらい目にあいました。中は暗く、入った瞬間に後悔したんですが、後のまつり。人はまばらで、私の前にカップルが歩いていたんですが、くっついて歩くわけにもいかず、ひとつの部屋から次の部屋に移る度にドキドキ。

私が蝋人形館に入ったのは後にも先にもこの時一度きりなので、私の入ったのが一般的な蝋人形館なのかは定かではありませんが、暗い歴史的場面の連続で、基本的にこういう類いの施設って、「怖がらせる」ためにあるのだな、ということを痛感しました・・・・(笑)

ちなみに、館内で、日本人が2名いましたが、誰だと思いますか?


正解は、一人目は、オノヨーコさん、そして、二人目?は、腹切りの侍でした・・・・この日本人二人がとなりあわせに無造作に置いてある・・・シュールすぎる風景・・・ざっくり日本のイメージってこうなんだ、と痛感させられもしたんでした・・・(笑)


怖い理由のもうひとつは、「勇気ひとつをともにして」という歌。NHKの「みんなの歌」で子どもの頃ラジオからこの歌が流れてくる度にものすごく怖い思いをしていました。今でもタイトルを書くだけでも怖いです・・・ギリシャ神話のイカロスの話を題材にしているこの歌、イカロスがロウで固めた鳥の羽で大空に飛び立つものの、太陽に近づきすぎてロウが溶けて落下して死んでしまう、このくだりが超怖かった、しかもこのイカロスの行為が「勇気あるもの」として語られているのが、子ども心にもなんだか変だなという違和感があり、余計に怖かったのだと思います。

歌の意図としては「勇気」の部分だけを受け継げという意味なんでしょうが、勇気出して、ロウで固めた鳥の羽で飛んでみろ!と言われているようなそんな気分になりました。え!?落ちるのに!??みたいな・・・・・うちの家は朝からNHKのラジオを流している家だったので、みんなの歌でこの歌が取り上げられていた期間中朝から半強制的にこの歌を聞かねばならず、かなりのトラウマを背負うことになりました・・・

この歌を怖いと思っている人って案外多いみたいで、ネットで調べてみるとトラウマ曲のかなりの上位に上がってきます。そうか、みんな怖いと思っていたのね。

無鉄砲さが時に新しい風を運んでくることもありますが、それは「勇気」とは関係のないことだと思います。熱が加われば、固化していたロウは溶け出す、そのことを十分に理解した上で、ぎりぎりのかけに出たのであれば勇気かもしれないけれど、イカロスは忠告をきかずに翼と自分の力を過信しただけなので、それは勇気とは言えないのです。

しかし「ロウ」という言葉で、ウン十年前のトラウマがよみがえってくるとは・・・・感情面に直接訴えてくる、歌って本当に影響力が大きいですね。


by sound-resonance | 2017-12-27 20:25 | 観る・読む・聴く