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聖なる予言

いやはや、寒くなりましたね!久しぶりに一日オフ日が取れたので、ここへ行こう、あれをしようと、考えていたものの、結局は一日家におこもり、あったかい部屋でぬくぬくぼーっとしてしまいました。振り返ってみれば、やっぱりお買い物に行けばよかったかな、ここに行っておくべきだったかな、とあれこれ反省するんですが、まあ、そこまでの吸引力がなかったということで、いいのかな、とも思います。タイミングがやってくれば、無理にでも扉って開かれていきますよね。

ということで、家でぼーっとしていた時にふと目についた本。たぶん、どこか旅先で、暇にあかせて街をぶらぶらしている時に見つけた古本屋さんで買ったものだと思いますが、旅先で読むことはせず、家に持ち帰ってそのままになっていたもの。「聖なる予言」、日本語版は1994年に初版が発行されていますが、原著はその1年前1993年に発行されています。いわゆるニューエージというか、スピリチュアルな内容なんですが、人間の意識の変革の過程を9つの「知恵」を探しながら体験し、学んでいく冒険小説のようなスタイルで書かれています。

主人公は長年音通の途絶えていた古い友人から突然の連絡を受け、南米ペルーで発見された古代文書について教えられます。そこには、人生の意義、これからの人類が進む意識の過程について書かれているといいます。主人公は、駆り立てられるようにペルーに向かいます。ペルー政府、および教会は、これまでの教義を否定する危険文書として、この古代文書の抹殺をもくろんでおり、古代文書の「知恵」を探す主人公も、数々の危険にさらされながらも、適時適所に導かれ、9つの「知恵」をひとつひとつ、出会った人達に教わり、体験し、学んでいくのです。

先日、ニューエージ風にいうと、時代は魚座から水瓶座の時代に移行していて、魚座の時代を象徴するのはイエス・キリストであるといった話をしましたが、この小説の中でも、キリスト教の教会(神父)が9つの知恵の書かれた古代文書を危険文書として抹殺しようとしている、古代文書の最大の「敵」として描かれているのが興味深いな、と思いました。冒険に敵はつきもの、敵が大きければ大きいほどはらはらどきどき引きつけられるので、この辺りはエンターテイメント小説としての演出としても成功しているなとも思うんですが、キリスト教会(神父)は、古代文書の知恵を迷える子羊である大衆を惑わす悪書として誤解していて、真実としてはキリスト教の教義をもおびやかすものではない、という説得を主人公はその友人と共に試み、この小説の中では失敗します。神父の側には、一人一人の人間がこれまでとは全く異なった意識に目覚められると、これまで教会としてまとまっていたものがまとまらなくなるという恐怖があるわけです。しかしながら、イエス・キリスト本人は、新しい意識の変革を遂げた初めて、あるいはごくごく初期の人間であり、それは「神の子」のみならず、誰にでもできることなのだ、といったことを主人公は古代文書を通じて学んでいきます。古代文書の知恵は、イエス・キリストの意志ともなんら矛盾するものではないのです。

この本が初めて出版されたのが1993年、ちょうど、インターネットが普及しだしたタイミングとも重なっています。この辺りから水瓶座の時代はじょじょに幕をあけたといえるのかもしれません。


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by sound-resonance | 2017-12-09 15:05 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

赤と緑

旅先で、暇つぶしに読める本があればいいのに、と思ったところに見つけた古本屋さんで偶然出会った本。宇宙の起源から生命体が発生し、人類が誕生するまでの壮大なお話の中に色彩についてのお話がありました。

うまく要約できないので、興味のある方は本を読んでみていただきたいのですが、ざっくりいうと、生命体のごくごく初期段階に、「光合成」と「呼吸」というごく優れた2つのメカニズムが出現した。この2つのメカニズムの「祖先」は同一のもので、光合成は葉緑素、呼吸はヘモグロビンが担っているが、この2つの分子はほぼ同じ構造である。ところで、色素というのは、移動しやすい電子を持った分子で、生命構造に不可欠な鎖状分子の形成を促進する働きをする。色素が行う精妙な化学作用はほんのわずかのエネルギーしか必要としない。ヘモグロビンや葉緑素が赤や緑をしているのにはそのような理由がある。

色素は移動しやすいという特性によって、光子を吸収し、ある特定のスペクトルを反射(復元)することで、物質に色を与えていますが、同時に生命体が生命体であるために不可欠な構造を与えているのもまた色素なんですね。

植物は二酸化炭素を吸収し、光合成を行い、酸素を排出して生きています。私たち人間を含む動物は、酸素を吸収し、呼吸を行い、二酸化炭素を排出して生きています。この対になった同じ祖先をもつ二つの生命体の要となっているのが、葉緑素と、ヘモグロビンです。葉緑素は緑色、ヘモグロビンは赤色。緑と赤は補色関係で、ここでもこのふたつの分子が対であることを表しているように思えます。

色は、極めて合理的で効率的な生命の仕組みの現れでもありました。生物の世界は単色ではありえなかった。生命のあふれる地球に美しい色彩があふれているのも、また、必然なのです。

「世界でいちばん美しい物語」ちくま文庫(2006年)


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by sound-resonance | 2017-11-26 20:38 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

イメージの力

先日ゲームにはまっている(いた)という話を書きました。データ容量を使い切るほど強迫的に熱中していた時期は過ぎてちょっとずつ熱も冷め落ち着きつつあるんですが、それでもなんとなくちょっと時間があると、ゲームのページを開いてみたりする日々を送っております。
ゲームの種類によって、様々な世界が展開するゲームの世界。ダンジョンを探検して、ドラゴンを倒して、サファイヤやダイヤモンドをゲットしたり、大海原に繰り出してお魚を釣ってコレクションしたり、ということを家の中にいながらにして、ソファに座りっぱなしでも、手さえ動かしていればできちゃう世界。2次元の世界だと頭ではわかっていても、ダイヤモンドをゲットするとうれしいし、落とし穴に落ちると悲しいし、確実にリアルな感情は動いているわけで、「現実には目の前にないもの」を「あるかのように感じる」ことができる、そして楽しむことができる、そういった想像力(創造力)というのは、人ならではの能力だな、と思ったりします。

絵を書いたり、計算したり、様々な芸を見せる動物達が、それを「楽しんでいる」のかというと、そうではない可能性が高い、その後にもらえるご褒美(餌)がないと、彼らはおそらく「動かない」わけで、もちろん人と動物との信頼関係あってこそのこと、餌だけじゃないんだよ、という反論はあるでしょうが、彼らの最終的な目的というのはサバイバル(生存欲求)から出ている可能性の方が大きいのではないかと思います。

私の場合も、ゲームの世界にふれることになったきっかけが「ポイント」なので、極めて動物的、サバイバル的であって、ある意味芸をする動物達と変わらないわけですが(笑)、例えばポイントという「餌」がなくても、時間を費やして小説を読み、音楽を聴きという中で、想像力(創造力)は無限の世界へと羽ばたいているわけです。

そういった想像力(創造力)のおかげで、人間は文明を築き、発展をとげてきました。今やメールやインターネット等で瞬時に世界各国に自分の意思を伝えたり、得たい情報をゲットできる時代となっています。

想像力は何かを生み出す大きな力ですが、その力で何かを「殺して」しまうこともまた、できるわけです。

昔読んだ山岸凉子さんのマンガの中に、古代エジプトを舞台にした作品がありました。細かい部分は忘れてしまったんですが、石の名前を持つ地味な姉と、花の名前を持つ美しい妹の話。しっかり者の姉に対して、妹はほとんど白痴状態で、一見姉が妹を養っているようにみえますが、実は姉は妹の「イメージの力」を糧に生活しているという話。二人はペアで仕事をしていて、例えば怪我人が出ると、その家に呼ばれ、「治療」をします。妹の方は決して自覚的に自分の持てる力をコントロールできているわけではないので、姉のコントロールが必要なわけですが、妹が、怪我人の血が止まる場面を「イメージ」すると実際に血は止まり、治療が完了するわけです。

そうやって、姉と妹は持ちつ持たれつで生活していますが、ある時妹は、何がきっかけだったか忘れてしまいましたが、捕らえられ、自らの死をイメージしたことで、実際に死んでしまうのです。

イメージする力は、何かを生み出す力にもなれば、何かを滅する力にもなるんですね。

今日は新月の日。前回の記事にも書きましたが、さそり座の新月で、自分の信じるものを人に伝えていく始まりになりような新月でもあります。もし何か伝えたいこと、広げたいことがあってもそれがなかなか広がらない、伝わらないと思っている方がいらっしゃれば、それを止めている何らかの思考がないか、自分の中のイメージがないか、探ってみるのもいいかもしれませんね。イメージの力って、自分が思っているよりも大きい存在かもしれませんよ。


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by sound-resonance | 2017-11-18 18:24 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

いきなり金華山!その2

金華山お参りのつづきです。

仙台から在来線に乗って石巻経由で女川駅へ到着すると、浜テラスという目新しい建物の並ぶプロムナードがあります。
駅もまだ真新しいです。
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このエリアだけを見ていると、津波の被害のあった場所には見えないんですが、プロムナードを抜けると海岸沿いの道路は工事中。前もって状況を教えてもらっていたので迷うことなく桟橋にたどりつくことができました。

船は1日1便、週に1回日曜日のみの運行みたいですが、三連休中は臨時便が出ていて、60名定員の船はほぼ予約で満員、定刻に出航し、金華山に向かいます。
ここから船に乗ります。ちなみに、今回乗った船は手前の赤い船ではなく、向こうにちょっとだけ見えている青い船。
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船の中では金華山のパンフレット、女川周辺の案内やなんかと共に、震災の時の記録を納めたファイルも自由に閲覧できるようになっていました。駅周辺は綺麗に整備されているものの、震災前に港の間際までたくさん建っていた建物のほとんどは波にさらわれて、6年たった今でも工事が続いているんですね・・・原発について、皆さんは反対と言うと思いますが、地元に住む者としてはどちらでもいい、どちらでもいいから、早く方向性を決めてほしい、と船のスタッフさんがおっしゃっていたのが印象的でした。どの方向に向かっていくのかが決まらないまま、時間だけが過ぎていく、その疲労感、疲弊する感じは半端ないと思います。原発の問題に関しては必要だ、不必要だ、と様々な議論があると思いますが、地元の方の本音だろうな、と共感するところがありました。

さて、30分ばかりの船旅を終えて、船は無事に金華山(島)に到着、したんですが、最近の台風で道がでこぼこ。
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普段は神社から港近くまで送迎車が来ているそうなんですが、車が下まで降りてこれないくらいの荒れっぷり。
ここから上へ上へと坂を上がっていきます。
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まあ、最初から徒歩でお参りする気でいたので、支障はないんですが、「登り」という意味とは違う意味でのワイルドな道のりを歩くこと10分程度。ようやく神社エリアに到着です。

私は弁財天にお参りするつもりで金華山に向かったんですが、金華山はどうも金銀財宝、金運、開運の神様である金山毘古神(かなやまひこのかみ)と金山毘売神(かなやまびめのかみ)がメインの島みたいです。日本で初めて金が産出されたことから、それを祝って鉱山の神様である金山毘古神と金山毘売神をお祀りする黄金山神社が建立されたのだそうです。この黄金山神社には「3年続けてお参りすれば一生お金に不自由じない」と言われているのだとか。
お社は案外地味です(笑)
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とはいえ弁財天の信仰も古くからあったようで、山の頂上に弁天様(=イチキヒメ)がお祀りされているのだそうです。本当は弁天様のお祀りされている奥の院まで行きたかったんですが、頂上までの道のりは4キロほどあって、往復していたら帰りの船の時間に間に合わない、しかも、台風のせいで、奥の院までの道のりは荒れ荒れでとても到達できそうにない感じでした。私としてはどちらかというと弁天様へのお参りがメインだったので、ここまで来てなんで~!!という気持ちが満載だったんですが、そこはうまいことできていて、奥の院まで行けない人のために、ちゃんと弁天様のお堂(奉安殿)も神社境内にあるので、そこでお参りすることができます。まあ、ちょっと悔しい気もするけど、ひとまずよかった、よかった。

金華山に3度お参りして、例えば宝くじの高額賞金があたった方やなんかも実際にいらっしゃるそうですが、逆に3度お参りしても、全然お金に縁遠いままだ、という方もいらっしゃるそうで、その辺はまちまちなんですが、船の方がおっしゃっていたのは、お参りする際にはちゃんと自分の名前、住所等を名乗ること、願いごとはできるだけ具体的にするというのが願いを叶えてもらうこつ!?なんだそうです。例えば、金運の神様にお願いする際、「お金持ちになりますように」ではダメ、「年末ジャンボ宝くじの1等前後賞あわせて○○億円が当たりますように」とお願いすると、神様にもわかりやすいということ。天に向かってお願いする時、その相手が、神様、天使、龍、等々まあいろいろあると思いますが、カーナビと一緒で、具体的な目的地を設定しないと、天の方々もそこまで導くことができないんですね。

というわけで、意図せずに金運の神様にお参りすることになり、船の中で「金運願いに行くんだよね!?」みたいな雰囲気にちょっと場違いな思いをした私ではありましたが(笑)、あれよあれよといううちに、日本五大弁財天を制覇してしまいました・・・・。5つの弁財天様はそれぞれに空気感が違っていておもしろかったですが、今回の金華山が一番ワイルドな感じだったかな。ついでに、お金持ちになれるといいなあ(笑)


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by sound-resonance | 2017-11-10 20:39 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

いきなり金華山!その1

みなさま、文化の日を含む三連休、いかがお過ごしだったでしょうか?関西地方では10月は台風の到来で週末が雨、みたいな日も多く気の滅入る感じもあったのですが、この3連休はなんとかかんとかいい天気が続いたような感じがします。絶好の行楽日和、遠出した方も多かったかもしれませんね。

さてさて、私も少し遠出をしていました。
9月の江ノ島、10月の竹生島と、このところ弁天様づいていた私でしたが、竹生島に行った時にふと目に止まったのが、「日本5大弁財天」の看板。「3大弁財天」というと、竹生島、江ノ島、厳島の弁天様なんですが、5大っていうのもあるんですね。すなわち、竹生島、江ノ島、厳島の3大弁財天に、天河、金華山を加えたものが、5大弁財天とされているのだそうです。天河というと、奈良県の天河弁財天様で、ここには、数年前のご開帳の時に伺ったことがあったんですが、金華山というのがわからない、初めて聞いた、一体どこにあるんだ!?と調べてみたら、宮城県にあることが判明。なんだかわからないんですが、どうにもこうにもこうなったら行かねばならぬ、みたいな気持ちになりまして、行って参りました。
三連休、本当は少し違うことを考えていたんですが、突然の方向転換で宮城県、ま、こういうところは気ままな一人旅のいいところ、ではありますね。

金華山とは、牡鹿半島の沖合に浮かぶ島のことで、島に渡るには船に乗る必要があります。調べてみると石巻市の女川というところから船が出ていて、予約がないと乗れない場合もあるとあったので電話をしてみると、JR女川駅から船が発着する桟橋までの道のりは工事中で桟橋は工事現場の中にあるので、初めて来る人は十中八九迷う、迷ったら電話ください、とのこと、2011年の津波の影響が今も続いているんですね。あの震災以来、石巻市のことも気にはなっていたので、いい機会といっていいのかわからないですが、タイミングがめぐってきたという神妙な気持ちにもなりつつ、新幹線を2つ乗り継いで女川に向かったのです。
というあたりでつづく

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by sound-resonance | 2017-11-06 22:47 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

琵琶の鈴

竹生島の弁天様お参りの際に思わず買ってしまった琵琶型の鈴。可愛い。
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by sound-resonance | 2017-10-25 20:44 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

竹生島にお参りに行ってみた!

さてさて、竹生島参りの続きです。

竹生島へのアクセスは船で、主に長浜港からか近江今津港から往復することになりますが、電車の駅から近いのは近江今津の方で、徒歩5分ほどで、港に着きます。琵琶湖は広くて、さざ波の寄せる感じもまるで海、みたいではあるんですが、そこはなんといっても湖。チケット売り場に流れている童謡もあいまって、なんだかほんわかのんびりしたムードが漂っております(笑)竹生島って、人を寄せ付けない厳しい「信仰の島」みたいな勝手なイメージがあったんですが、もちろんガチお参りです、という方もいらっしゃるんですが、そもそも船着き場が「観光船乗り場」となっていて、観光地感の方が断然強いです。2017年10月現在、近江今津港から竹生島まで往復2590円、島に入ってから拝観料400円を払えば誰でも受け入れてくれます(笑)

ま、それはさておき、一日平均4便出ている船の最終便に乗り竹生島へ。30分程度の船旅です。島に行き着くまでに映像で島の歴史や自然環境などについて説明してくれるので、前知識はばっちり!?となります。

というわけで、無事竹生島に到着。
数件並ぶお土産物屋さんの前を通り過ぎ拝観料を払って入り口を入ると、いきなり急な石段が現れます。
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登りきると弁天様がお祀りされている宝厳寺です。
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元々は神仏習合で弁天様=水の神様=イチキシマヒメくらいの感じで弁天様がお祀りされていたところ、明治時代の神仏分離で神社にこれまで弁天様をお祀りしていた本殿を譲ることになり、こちらにはイチキシマヒメがお祀りされ、お寺にお祀りされることになった弁天様は長い間本殿がない状態が続いたのだそうです。昭和17年に今の本殿が建てられようやく弁天様を安置することができたのだとか。

ご本尊は60年に一度開帳される秘仏で普段は拝見することはできません。御前立の弁天様も遠くにいらっしゃるので、拝見はできません。でも、両脇に巨大な弁天様がいらっしゃいます。

本殿を出て、三重塔などを見ながら今度は観音様のお祀りされている観音堂へ。ここは西国三十三所観音霊場の三十番目の札所ともなっております。観音様の方も秘仏で、逗子の中に入っておられるので、拝見することはできません。御前立もなし。でも逗子はかなり近い場所にありまして、「この中にいらっしゃる!」感は半端ないです(笑)

面白いのは、この観音堂と神社が廊下でつながっていること。一応神仏分離って言われたし、分けてはみたけど、でも、信仰としては切り離せないんだよね、みたいな感じが満載です・・・・この廊下は、舟の材料を使って作られたところから「舟廊下」と言われているそうです。ちなみに外からみた舟廊下はこんな感じ。
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さてさて、その舟廊下を渡っていくと、都久夫須麻神社に到達。イチキシマヒメが主神として祀られています。

私は今回竹生島にお参りするのは初めて、しかも江ノ島弁天つながりでさしたる知識もなくいきなり感満載での訪問だったんですが、ここの神社の本殿はすごいです。さすが神仏分離を言われた時に神社側に譲っただけある本殿。ちょっと複雑な構造というのか、入れ子みたいな構造になっているようですが、外側の彫刻が半端ないです。創建当時は色も塗られていたのでしょうか?さぞかし綺麗だっただろうなあ、でも、木彫だけでもすごく綺麗です。後でよくよく見たら国宝でした(笑)

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弁天様の島として信仰を集めているのに、弁天様はこのすごい方の本殿に今はいなくて、お寺の方にいて・・・みたいなややこしいことになってますが、ま、要は、どっちでもいい、というか分かれてないんでしょうね・・・なので、まあ島自体も小さいし、そこにしか行く場所がないので、必然的にお参りすることにはなりますが、お寺と神社両方にお参りしてこその「竹生島」という感じです。

最終便で島に向かったので、最終便で近江今津に戻るしかなく、70分間の滞在でしたが、ひととおりお参りするのには70分で十分な感じです。私はやりませんでしたが、鳥居に向かってお願い事を書いた瓦を投げる「かわらけ投げ」にトライしても、十分時間があると思います。

お土産物屋さんやお寺、神社関係の方も通いで夜は無人になるという竹生島、江ノ島とは全然違う空気感というかエネルギーでした。これでいわゆる「三大弁財天」のすべてをお参りしたことになるんですが、淡水と海水の違いはあれ、船でアクセスするからでしょうか、厳島神社と、竹生島(宝厳寺・都久夫須麻神社)のエネルギーの方が似ている感じ・・・・厳島と竹生島の優しいエネルギーに比較して、江ノ島はおきゃんな感じとでもいうのでしょうか(笑)あくまで私の個人的な感想ですけどね。まあ、行った日やお天気の加減などもあるんでしょうが、同じ弁天様をお祀りしていても違うもんだな、と思いました。

というあたりで気が向けばつづく



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by sound-resonance | 2017-10-23 00:01 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

琵琶湖はなぜ琵琶湖なのか

先日、といってももう先月の話になりますが、横浜のトリエンナーレに行った際、ついでに江ノ島の弁天様詣でをしたという話を書きました。
江ノ島の弁天様は、日本三大弁天のうちのお一人。後の二人はというと、広島県の厳島神社の弁天様と、滋賀県の竹生島の弁天様、ということになっております。随分前になりますが、厳島神社にはお参りしたことがあったんですが、竹生島には行ったことがない、自分の家からいうと、一番近いはず、なのに行ったことがない、まあ、こういうのってえてして「いつでも行けるわ」と近ければ近いほど思って行かない、というか行ったことがないまま終わってしまう、みたいなことがよくあるんですが、なんだかよくわからないんですが、ここのところ竹生島の弁天様のことが気になっていました。

ま、近いとはいっても散歩がてら寄ってみるくらいの手軽なわけにはいかないので、ま、そのうちに、なんて思っていたんですが、詳しくは書かないものの、こう、この時期に行っておかねばならぬ、という気になりまして、ちょっと無理をして時間を作って、竹生島の弁天様にお参りに行ってきました。

竹生島というと、琵琶湖に浮かぶ小島です。近畿圏に住んでいるので琵琶湖自体は何度も見ているんですが、改めて見ると大きいですね〜、寄せては返す波の様子はまるで海みたいです。実際この湖が「琵琶湖」と一般的に呼ばれるようになったのは江戸時代以降のことで、それまでは「淡海」とか「近淡海」(おうみ)ともっぱら呼ばれていたそうです。昔の人はこのあまりにも大きい湖を「塩辛くない海」ととらえていたんですね。

「琵琶湖」とは、この湖が楽器の琵琶に似ているということから来ていますが、琵琶は弁天様の持つ楽器であり、「琵琶の形に似ている」という発想は竹生島に弁天様がお祀りされているところから来ているようですね。また、竹生島の弁天様は、聖武天皇が琵琶湖(淡海)に浮かぶ島に弁天様をお祀りしなさいという夢でお告げを受けたことから行基が開創したとされているそうで、日本三大弁天の中でも最も古いということで、「大弁財天」とも呼ばれているのだとか。江ノ島の弁天様は「島」といえども地続き、徒歩でお参りできますが、竹生島は船でしかアクセスできません。今回は近江今津港より船に乗りました。
という辺りで、つづく。
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by sound-resonance | 2017-10-21 10:11 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

Cubic Earth

「もしも地球が立方体だったら」という設定の映像。実際には、地球が立方体のまま維持されるということはありえない、んだけど、そんなこと百も承知で、それでも科学に興味を持ってもらいたい、という熱意が素晴らしい。合わせて、私たちが地球の自転をさほど意識せず、「安定して」地面の上を歩ける、世界一周旅行ができるというのは地球が丸いからだということにも思いを馳せさせてくれます。人間を含めて、地球上に今のような形の生命体があることは奇跡のような条件の重なり合いなんですね。中に立方体地球の人類「Cubic星人」が出てきますが、なかなかに興味深いです。気圧が高いからあんなにペラペラになっちゃうのかなあ〜。普段は海に住んでいて、子育てとかモノを作る時は陸に上がってくる、ちょっとクラゲにも似た星人達。魚のタンパク質と、植物からでんぷん質を摂取して生きているようですが、水陸両用っていうことは肺呼吸とは違うのかしら・・・残念ながら「Cubic星人」については、触れられていないんですが、「立方体地球」についてさらに詳しく知りたい方には、解説が用意されています。科学者さん、あくまで真摯です。興味のある方はそちらをどうぞ♪Cubic earth 解説サイト
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by sound-resonance | 2017-10-16 20:29 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

北斎ブルー

さて、先日葛飾北斎の娘、お栄(応為)の大切にした「赤」について書きましたが、実際にまだ行ってないので、定かではないものの、現在あべのハルカスで開催中の「北斎展」の目玉のひとつが、富嶽三十六景のうちのひとつ、「神奈川沖浪裏」みたいですね。ポスターやなんかにもこの絵が使用されています。
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なんとこの絵は大英博物館からやってくるようです。版画なので、当時数千枚単位で印刷されたであろうと思われるこの絵ですが、今回展示される大英博物館蔵のものは、最初の頃に刷られたものであろうと言われていて、エッジが効いていて、色も特に鮮やかなんだとか。

この絵の青は「北斎ブルー」などとも言われて、西洋人にとっての「神秘のブルーの国ニッポン」の象徴のようにもなっていますが、日本古来の顔料である植物性の「藍」と、輸入物の「ベロ藍」の2種類の青がうまく使い分けられているという特徴があるんだそうです。

「ベロ藍」とは、プルシアン・ブルーのこと。フェロシアン化鉄を基にした合成の顔料で、18世紀にプロイセンで発見されたことからこの名で呼ばれるようになった濃い青のことです。日本には、文政、天保年間(1818〜1840年頃)にオランダ・中国から大量に輸入され、浮世絵にも使われるようになりました。プルシアン・ブルーは、ベルリン・ブルーとも呼ばれ、「ベルリン」がなまって、「ベロ藍」と呼ばれるようになったのだとか。

それまで使われていた顔料である藍や露草など植物性の青は、透明感はあるものの、重ね塗りができないなどの欠点がありました。しかしながら、プルシアン・ブルーは、重ね塗りができる、退色しにくい、など、これまでの「青色」にはない特徴があったのです。

新しもの好き、探究心旺盛な北斎がこの顔料に目をつけないわけがない(笑)彼はまた、西洋絵画も熱心に研究しており、遠近法も自らの絵に取り入れようとしました。プルシアン・ブルーの重ね塗りができるという特徴は、奥行き、立体感を出すにもうってつけでした。北斎は輪郭には伝統的な藍を、ベタ塗り部分には、新しい顔料であるベロ藍を用いて、波しぶきの水々しさと、奥行きのある迫力ある波のうねりを表現したんですね。

こうやって、完成した絵は海を渡り、西洋の絵師達に多大な影響を与え「ジャポニズム」ブームの一翼を担いました。西洋にとっての海の向こうの遠い国、海に囲まれた神秘の国、圧倒的な異国としての「ニッポン」のイメージを定着させるのに一役かったであろうこの絵の「青」が、元々はプロイセン、西洋から来た「青」だったというのも面白いですね。

とか書いていたら、「北斎展」も見に行かなくちゃ、という気持ちになってきました。混むんだろうなあ〜(泣)


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by sound-resonance | 2017-10-12 21:02 | 観る・読む・聴く | Comments(0)