<   2010年 02月 ( 10 )   > この月の画像一覧

花散里→グリーン

 色で読む源氏物語シリーズ、今日は「花散里」です。花散里の名前は光君が詠んだ「橘の香をなつかしみほととぎす花散里をたづねてぞとふ」から来ているのですが、彼女が若い頃に住んでいた麗景殿には橘の花の香りが満ち満ちていました。
 橘の花自体は、白くて小さくてどちらかというと地味な花のようで、それも、花散里のつつましい性格をよく表していると思うのですが、橘といえば、肉厚の葉の緑が特徴的でしょう。年中葉を落とさない常緑の橘は古代から不老不死の木とされていたそうです。不変性からくる安定感は、グリーンの質であり、花散里の人となりをよく表していると思います。彼女は、落ち着きと安定感を持ちながらも人の立場に立って共感できる心の優しい女性だったのではないでしょうか?恋のアバンチュールの相手としてはイマイチときめかなかったようで、夫婦として愛し合うことは早くから途絶えていたようですが、心安らぐ相手として、光君は彼女の前では心から寛ぐことができたのでしょう。だからこそ、光君は彼女のことを大切にし、信頼し、安心して夕霧の養育を任せたのでしょうね。
 ちなみに橘の花の香りはシトラス系のさわやかな香りだそうです。これも、後に六条院の夏の町の女主人となり「夏の御方」と呼ばれた花散里にふさわしい香りですね。
 
☆次回は「朧月夜」を取り上げます。
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-28 11:39 | 色で読む源氏物語 | Comments(2)

春の予感・梅の花

a0155838_2095546.jpg 
 梅の花がちょうど見頃ですね。
 梅のある神社や公園に行くと、そこはかとなくいい香りがしてきて、花を見る前から、梅の存在があたり一面にやわらかに漂っているようです。
 皆さんは梅の花というと何色を思い浮かべますか?
 白を思い浮かべる方も多いと思いますが、梅の花には、大別すると白色とピンク色の2種類の色がありますね。ピンク色にもいろいろあって、薄いピンクから濃いピンクまで様々。   その中でも、いわゆる紅梅色といわれるマゼンタのような濃いピンクの花が私は好きです。 

 梅の花の白とマゼンタを見ていると、物事の始まりには、光と愛が必要だよ、ということを私たちに教えてくれているような気がします。a0155838_20105187.jpg
 冬の寒い時期に固い殻に守られて蓄えられた滋養が、春の訪れを予感させる強い光(白)によって目覚め始める、でも、そこに愛(マゼンタ)が伴っているから、おびえることなく新しい世界に飛び出してこれる、そんなイメージ。
 梅の花が白とマゼンタの花を咲かせ、春の訪れを告げると、桜に代表される「この世の春」がやってくる・・・。
 桜の花のような派手さはありませんが、まだ寒いのに先陣切って慎ましく咲く梅の花が私は好きです。
 開拓者の質を感じるからかな。ま、梅酒もうまいしな(笑)
          
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-24 20:17 | 音・色あれこれ | Comments(0)

とんびにサンドイッチを・・・!

  a0155838_2284456.jpg
 今日は京都に行ってまして、びっくりするような事件に遭遇しました。
 ちょうどお昼頃に京都に到着して、時間に余裕もあったので、お昼ご飯を食べることにした私。カフェレストランに入ろうかとも思ったのですが、そんなに寒くもないので、鴨川沿いでひなたぼっこでもしながらランチしようと思って、おにぎりとサンドイッチを購入し、鴨川沿いのベンチで一人ランチをしておりました。
 1個目の「ピリ辛高菜おにぎり」は何事もなく、無事完食。2個目の「ハムチーズエッグサンド」を食べている時に事件が!
 突然サンドイッチを持っていた左手に衝撃が走り、次の瞬間には、手に持っていたはずのサンドイッチが跡形もなく消えていた!!
 私の左手が突然、異次元とつながり、サンドイッチが時空のスリットに入り込んでしまった・・・という話ではなくて・・・。
 トンビにやられました。
 人間が手に持っているサンドイッチを奪うなんて、なんという大胆不敵な奴。私、「食料」を奪われたのだから、もっと怒らないといけないのですが、人間の手には、傷ひとつ残さず、ターゲットの食料だけを奪うという、鮮やかなテクニックは、お見事という他なく、怒る気も失せてしまったのでした。
 佐々木倫子さんのマンガ「動物のお医者さん」の中に、花見のジンギスカンを巡って、カラスVS人間の攻防戦が繰り広げられるというストーリーがありましたが、「そんなわけ、ないじゃん」と思っていた私が甘かった。こんなことって起こりうるんですね〜。
 でも、これって、私が「菱沼聖子」並みに「トロイ」っていうこと??「トンビに油揚げをさらわれる」っていうことのないように気をつけなくっちゃ。

 ところで、 今日は、平成22年2月22日ですね。「2」という数字は女性的な質で、「受け入れる」とか「繊細さ」とか「直感的」というキーワードがあります。先日の新月のバレンタインデーといい、なんだかロマンチックな日が続きますね。新しい恋をお探しの女性の皆様、自分の中の「直感」に従って、今ある現状を「受け入れて」みると、意外に身近な所で「愛」が見つかるかもしれませんよ。抵抗しないで、今ある現状を受け入れる、そうして、この不安定な時期を乗り切っていきましょうね。私も「とんびにサンドイッチ取られたマヌケな自分」を受け入れることにします(笑)
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-22 22:22 | 観る・読む・聴く | Comments(0)

末摘花→レッド

 色で読む源氏物語シリーズ、今日は「末摘花」です。
 「末摘花」とは、紅花のことで、彼女の鼻が「赤い」ことから光源氏がつけたあだ名ですが、私の彼女のイメージも、赤(そのまんまやん!)未分化な赤、原始の赤、純粋無垢なエネルギーとしての赤色を感じます。
 彼女は、正真正銘の「深窓の令嬢」、言い換えると「大きな赤ちゃん」です。家柄は抜群に良いのですが、度を超えて古風、世間知らずな女性で、さすがの光君もちょっと閉口気味。でも、光君の訪問が久しく途絶えていた間も一途に彼を想い、待ち続ける様には、女のずる賢さのようなものはひとつも感じられません。そんな彼女のひたむきさには光君も感銘を受け、六条院に迎え入れ、終生面倒を見るのです。
 見目麗しい女人達がたくさん登場する源氏物語の中で、ダントツで「醜い」女性として登場する彼女を見捨てなかった光君、かろうじて点数アップ、というところでしょうか(笑)でも、はっきり「似合わない」とわかっていながら、なまめかしい柳襲(たて糸を萌黄、横糸を白で織る)の衣装を選ぶのは、ちょっと意地悪ですよね・・・。a0155838_20582878.gif
 色相はイメージです、色見本の館より引用

☆次回は「花散里」を取り上げます。
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-16 21:02 | 色で読む源氏物語 | Comments(0)

ゆず湯

a0155838_2113094.jpg
 実家から柚子をもらってきたので、ここのところ柚子湯を楽しんでいます。無農薬なので、とっても安心です。ゆず風呂というと、冬至を思い出しますが、冬至以外でも、冬の寒い時期にはゆずのお風呂はとっても気持ちがいいものです。冷え性や、美肌に効果があるとか。私は果実を丸ごとそのまま湯船にぷかぷか浮かべてもっぱら香りを楽しんでいますが、お肌の丈夫な方は、輪切りにして湯船に入れるとより効果的だそうですよ。
 ちなみに今日は新月なので、ゆず湯はお休みして、岩塩のお風呂に入って、デトックスします。いただきものの、チベットの岩塩、効きそう。
 柑橘系の香りといえば、私、長い間不眠に悩まされていたのですが、オレンジのエッセンシャルオイルを就寝時に使うようになって、不眠が随分改善されました。柑橘系の香りが、抑鬱状態に効果があるということは、学術的な研究でも知られているところのようです。
 色として見てみると、オレンジ色は、ブルーの補色です。
 私が眠れない時には、「考え事」が止まらなくなります。その日あったちょっとショックだった出来事、明日やらないといけない緊張する仕事等々が頭の中から離れなくなり、こうしたらよかったんじゃないか、こうすればいいんじゃないか、という今考えても仕方のない仮説が頭の中に渦巻いて、「とにかく寝よう!」と思っても「思考」が止まらなくなります。こうなってしまうと、努力しても、自分では「思考」を止めることができません。
 「思考」が止まらない・・・「思考」はブルーの領域のキーワードですが、過去や未来という「今ここ」ではない時間軸に振り回されて「思考」している自分を、補色であるオレンジはうまく緩和して、「今ここにある自分」に引き戻してくれる効果があるような気がします。すべてがそう、というわけではありませんが、植物の色と香りとその効果も関連しているような気がします。
 不眠でお困りの方がいらっしゃったら、オレンジのオイルをお試しあれ。「今ここにある幸せ=お布団にくるまってぬくぬくしている幸せ」に包まれて、素敵な夢を見れますように。
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-14 21:04 | 音・色あれこれ | Comments(0)

レディナダ

a0155838_20381591.jpg
 サウンドレゾナンスの創始者、コマラさんは、ビーズワークもされるのですが、今日は、私の元にやってきた彼女の作品を紹介したいと思います。作品タイトルは、「レディナダ」。
 オーラソーマのボトルには、B60「エルモリア」からB64「ジュワルクール」までアセンデッドマスター(高次元の進化を遂げた偉大なる教師とでも言えばいいのでしょうか)の名前のついた15本のマスターセットがあるのですが、そのマスターセットから着想を得た首飾り、「マスターシリーズ」の中の1作品です。威厳に満ちた美しい作品です。ちなみにオーラソーマの「レディナダ」は「ペールピンク/ペールピンク」のボトルです。
 実はこれ、私自身が選んだのではなくて、「あなたはこれ!」とサウンドレゾナンス仲間の方が選んでくれたもの。おそらく、自分ではほとんど間違いなく、選ばない代物です。写真ではちょっとわかりづらいのですが、トップ部分はローズクォーツの薔薇の花、しかもかなり大きい。
(一緒に写っている本物の薔薇と比較してみてください)
 「薔薇、でかっ!しかもペールピンクかよ!・・・私じゃないっしょ」と最初は抵抗していたのですが、物は試しと装着してみると、首周りがぴったりすぎるほど、ぴったり!これも何かのご縁だと思い、甘んじて受け入れることにしました。
 「レデイナダ」は「自由を与える無条件の愛」をつかさどる女神です。不思議だったのは、この「レディナダ」を受け入れると決めて、2,3日後に「愛とは、ただそこにあること」だということがストンと理解できたこと。「ああ!そうなんだ〜!」という気づきが突然やってきた不思議な体験でした。まさに「愛の贈り物」ですね。
 そして、「レディナダ」とはサンスクリット語で「聖なる音」という意味。音楽や第三の目と深い関係があるそうです。サウンドヒーリングにおいて、音や光がオーラの中でうまく混ざりあうのをサポートしてくれるのだそう。サウンドレゾナンスで人の声という「音」に関わる私にとって強力なサポートをしてくれる存在なのかもしれません。
 そういえば、オーラソーマにおいて、「レディナダ」に対応するクイントエッセンスは、ピンクとロイヤルブルー。ロイヤルブルーは「第三の目」と関係するのですが、ブルーと聞いて、ふと、マスターセットのひとつB60「老子と観音」のボトルを思い出しました。このボトルの色は「ブルー/クリア」で、厳密にいうとブルーとクリアをシェイクしても、「ロイヤルブルー」とはならないし、オイルの使用部分としても「第三の目」ではないのですが、音を観る「観音様」と「レディナダ」ってどこかでつながっているような気がしてしまいます。「レディナダ」とは、「キリスト」と呼ばれたことのある魂とツインソウルであり、すなわち「マグダラのマリア」であるという説があるそうですが、「マグダラのマリア」と「観音様」ってどこかでつながりがあったりして。「マリア観音」っていうのもあるし・・あ、あれは、「聖母マリア様」か・・・。
a0155838_20394854.jpga0155838_20401652.jpg
B52「レディナダ」と、B60「老子と観音」のボトル。画像については、http://aura-soma.co.jp/ より引用
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-12 20:53 | 音・色あれこれ | Comments(0)

明石の御方→クリア:再びすべてを含む色

 色で読む源氏物語シリーズ、今回は「明石の御方」です。
 明石の御方の私のイメージは、「白」です。彼女が京にあがってきてから、後に六条院の冬の町に住むところから、かもしれませんが、光の君も、彼女に白と濃い紫の襲の衣装を選んでいます。
a0155838_1961313.gif この最も高貴な色の組み合わせをあの人なら着こなせると光の君に言わしめた明石の御方のことを、紫の上は生涯最大のライバルとして、意識していました。
 サウンドレゾナンスの中では、白は取り扱いませんが、オーラソーマのボトルにはクリア(透明)を含むボトルが何本かあります。ここでは、白をクリアとしてとらえていきたいと思います。
 クリアは、マゼンタと同じくすべての色を含みます。 父親が見た夢のお告げによって、将来の国母の母となるべく、明石にありながら、京の深窓の姫君に負けずとも劣らない教養を身につけた、美貌の姫であったのに、身分が低いが故にそれを補うためか、人一倍プライドが高かった彼女の事を、「六条御息所に似ている」と光君は言っています。マゼンタの六条御息所と、クリアの明石の御方が似ているというのは、ちょっと面白いですね。
 朧月夜とのスキャンダルによって京を追われた光君にとって、明石で出会った明石の姫君は、まさに悲しみの中に差し込んだ一条の光のような存在だったのではないでしょうか?父親から、言い聞かされていたことだとはいえ、「国母を産む」という確固たる使命を持っていた彼女に、光君の方も運命的なものを感じたに違いありません。
 夢のお告げ通り、彼女は女の子を産み、その子は、国母(帝の母)となりました。これまた出自が低いが故に我が子を紫の上に預けなければならない、という悲しい出来事もありましたが、我が子が女御として入内する際には、世話役として、我が子(明石の女御、のちの中宮)に付き添うことを許されます。最大のライバル、紫の上とも、明石の中宮を間に友好的な関係を結んでいきます。劇的な運命に流されているように見えながら、出しゃばることなく、常に自分の役割に徹し、最終的には穏やかな確固たる自分の立ち位置を築いていった彼女には、女性のしなやかな強さを感じてしまいます。

☆次回は「末摘花」を取り上げます。
 
襲の色はイメージ、色相は近似色です。色見本の館より画像をいただきました。
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-09 20:43 | 色で読む源氏物語 | Comments(0)

六条御息所→マゼンタ:すべての色を含む色

 色で読む源氏物語シリーズ、今日は、六条御息所です。
 私が、色のイメージで源氏物語を読んでみたら面白いかも!?と思ったのは、光源氏と紫の上の関係が色で浮かんできたからで、だったら、あの人は何色?あの人は?とイメージをふくらませていくのがとても楽しかったのですが、六条御息所が一体何色なのかについては、なかなかイメージがわいてきませんでした。彼女は一体何色だろう?考えること、幾星霜。あ!マゼンタだ〜!!思いついた途端、イメージがどば〜っと浮かんできました。
 ということで、マゼンタの六条御息所について。
 六条御息所は、先代の帝の妻で、帝亡き後、極々早い時期に光源氏の恋人となった女性です。家柄、地位、財力、美貌、教養もすべてを持ち合わせた高雅な女性として描かれています。それだけにプライドも相当なものだったでしょう。光源氏よりも年上でしたが、葵の上のようにそれがネックになることはなく、むしろ子どもを産んだ経験がある母性をも持ち合わせた大人の女性としての彼女に光源氏は最初はどんどん引き込まれていきます。
 彼女の方も随分年の離れた光源氏のことを「お子ちゃま」扱いする場面もあったのではないでしょうか。むきになってことさら大人ぶる光君。最初は一方的に光君が押しかけていたのかもしれない二人の関係も、いつしか深いものになるにつけ、六条御息所も光君を深く愛するようになります。
 深く愛すれば愛するほど、彼を丸ごとそのまま受け入れたいという思いと、彼の若さ故の至らなさを補いたいという思いに引き裂かれていったのではないでしょうか?そこは、プライドの高い女性の切ない所。マゼンタとは本来、無条件の愛を意味しますが、恋人となった時から一人の女性として、彼を丸ごと受け入れたいという思いと、先代の帝の妻だった自分にふさわしい恋人になってもらわないと困るという思いが常に交錯していたのではないか、そんな気がしたりします。
 光君もまだ、若かった。そんな彼女との関係を重苦しく感じるようになり、徐々に六条御息所の所に通う足が遠のきます。特に彼は母親の保護する感覚を知らずに育っています。彼女の「保護し、包み込む感じ」が慣れない居心地の悪い空恐ろしいものだったのかもしれません。彼の気持ちが冷め、彼が離れていくのを確認することは、彼女のプライドにとって何よりも耐え難いものでした。
 ここで、マゼンタが、ポジティブからネガティブに反転します。
 すべてを包み込む光が、すべてを呑み込む闇へ。
 彼女自身もその闇に呑み込まれ、彼女のパワーは彼女のコントロールを離れます。そして、彼女の魂は生き霊となって失った愛を求めて闇夜をさまようのです。
 切ない、切なすぎる〜!
 無意識のうちに、葵の上の命を奪ってしまった六条の御息所の生き霊はひたすら怖いですが、彼女が髪の毛に染みついた護摩の香りに、知的であるが故に自らの生き霊がさまよいでたことに気づき、深く恥じ入るシーンには、なんだか同性として切ないものを感じてしまいます。
 光君が、彼女を包み込めるくらい十分に大人の男性だったなら、彼女の魂はさまよわずにすんだのに。でも、そうだとすると、最初から六条御息所の所に押しかけてこないか・・・

☆次回は「明石の御方」を取り上げます
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-06 15:02 | 色で読む源氏物語 | Comments(0)

紫の上→バイオレット

 色で読む「源氏物語」シリーズ、今日は「紫の上」です。
 紫の上は、そのものズバリ、バイオレット(紫色)のイメージです。
 光源氏の憧れの君、藤壺(そういえば、藤の花も紫色ですね)の縁(ゆかり=紫)の者であり、童の頃に光源氏に引き取られた、紫の上。物語の中で、彼女は美しく、教養にあふれ、気配りや心遣いを持って物事を采配できる、誰もが愛さずにはおられない理想の女性として描かれています。
 この世における彼女の使命は、光君を愛することであり、彼とともにあり、彼と一心同体であること。彼なくしては、彼女はありえません。そんな彼女を見て、光君は癒されます。彼にとって、彼女は、どんな女性の元を訪れても、最後に帰る「拠り所」であり、そのことを自覚していたからこそ、彼女は実質上の北の方としての誇りとプライドを保っていられたのでしょう。
 光君が、彼にまつわる女性達に衣装を選ぶシーンがあるのですが(初音)、彼は、紫の上のためa0155838_14574656.gifに葡萄染め(赤紫)と紅梅色(濃いピンク)の襲の衣装を選びます。このことからも、彼女が彼にとって「癒しと愛の存在」だったことがわかるような気がします。彼女は、六条院の春の町の女主人であり、まさに「この世の春」を体現した女性であるといえます。
 でも、果たして紫の上は「彼女自身」を生きたのでしょうか?
 「理想の女性」「完璧な女性」とは誰にとっての「理想」「完璧」だったのでしょうか?
 バイオレット(紫の上)とイエロー(光源氏)は、補色関係にあります。
 幼少期から光源氏の元で、彼にとっての理想の女性として育てられた紫の上は、光源氏という男(=イエロー)あっての女(=紫)であり、彼の中の理想の女性、あるいは彼の中の女の部分をこの世で体現した「人形(ひとがた)」でしかなかったのです。(またもやちょっと心理学的かな・・・)
 これほど愛し、愛され、癒し、癒されていた二人でしたが、紫の上はあくまでも、実質上の北の方であり、光源氏は彼女を正室とはしませんでした。明石の方の産んだ女の子(後の明石の女御)を引き取り育てはしますが、紫の上自身は子どもを授かりませんでした。深読み、暴走ついでに言うと、光源氏は自分自身(=紫の上)とは「夫婦」になれないし、ましてや、自分自身と愛し合っても、子どもなんて産まれるはずもありませんね。
 後に光源氏が、女三宮を正夫人として迎えた時、紫の上は改めて己の存在の危うさを目の当たりにさせられ、一心同体だったはずの光源氏との間にもはや埋めることのできない溝を感じるようになります。彼女は、現世に生きることに虚しさを感じ、出家を望みます。胸の痛い出来事ではありますが、ようやく、彼女が本当に「彼女自身」を生きようとした瞬間だったのかもしれません。
 でも。
 光源氏は、彼女の出家を許しませんでした。
 最後の最後まで、光源氏のために、「献身的に」生きた紫の上、なのでした。

            襲の色相は近似色です。色見本の館より引用 

 ☆次回は、六条御息所を取り上げます。
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-03 22:17 | 色で読む源氏物語 | Comments(0)

モーツァルト→スターチャイルド

a0155838_12181150.jpg
 前回ピンクのモーツァルト、ブルーのモーツァルトの話をしましたが、その時に思い浮かんだオーラソーマのボトルがあります。20番のボトル、チャイルドレスキュー/スターチャイルド、上がブルー下がピンクのボトルです。
 このボトルのコンビネーションは、新時代のチャイルドセットのひとつで、子どものために使ってあげるととてもいいボトルなのですが、大人にとっても「インナーチャイルド」の癒しにとても効果的なボトルです。私も大好きで、携帯ボトルを旅に出る時などに持っていったりしています。
 モーツァルトというと、一時映画「アマデウス」でも話題になりましたが、小さい頃から「神童」と呼ばれ、天才の演奏っぷりを披露するために、旅また、旅の生活だったそうです。物心ついた時から、音楽・音楽・音楽、音楽以外のことは、しなくてもいいというのか、する機会を奪われているというのか、そんな環境の中で大人になった彼はちょっと「子どもっぽい」人だったようです。
 このエピソードをみると、「創造」にはある種の「子どもっぽさ」というのか、「無邪気さ」が必要なのだなあ、とつくづく感じさせられます。彼が、洋服のリボンをなくしてしまった時に作った「リボンはどこなの〜?」という曲も残っているらしいのですが(そのまんまやん!)、彼にとっては、日常を表現する手段がダイレクトに「作曲」に結びついていたのでしょうね。そこには、大人の偏見とか後付けの決まり事が一切ありません。無邪気な子ども力が創造につながる、そんな気がします。
 モーツァルトは、35歳という若さで亡くなってしまいます。もちろん当時の衛生事情などを考えるとそのくらいで亡くなる方も多かったのかもしれませんが、彼がもっと長生きをして大人部分を身につけたとしたら、どんな曲を作ったのか、聴いてみたかったような気がします。
 大人になると、悲しいことに無邪気な子ども力を発揮する機会はどんどんなくなっていきます。無自覚に「子どもっぽい」困った大人は別として、たまには、ルール、建前から離れて、自分の中の子ども力を解放してあげるのもいいかもしれませんね。そして、スターチャイルドを使って、自分の中の「インナーチャイルド」を癒してあげましょうね。

ボトルの画像については、http://aura-soma.co.jp/ より引用
 
[PR]

by sound-resonance | 2010-02-01 18:56 | 音・色あれこれ | Comments(0)