とある待合室でAERA(10月25日号)を読んでいた時のこと。
目次をぱらぱらとめくっていたら、「現代の肖像」の項で「木皿泉」さんの文字が!!
木皿泉、「すいか」というドラマにはまって一体どんな人が書いたんだろう、と思ってチェックした脚本家。男女2人組の共同ペンネームということまではわかったものの、それ以外は謎に包まれていて、ますます気になる脚本家さんでした。いよいよその全貌が明らかになる〜!とわくわくしてページをめくり、思わず本来目的を忘れてしまうくらい記事に入り込んでしまいました。
興味のある方には直接記事を読んでいただくとして、想像していた人物像と全然違ったという部分と、だから故に妙に納得できた、という部分があって、なかなかに複雑でした。人の心を打つ作品を生み出すということは、やはりぎりぎりの地点まで自分(達)を追いこむ過酷な作業なのですね。ため息です。ファンとしては、好きな作家の作品をたくさん見たいという心理がわいてくるのも自然なことなのだけど、おいそれとそうは言えない感じ。寡作でいいから、どうぞ、いい作品、納得のいく作品をゆっくり作っていってくださること、そしてその環境が整うことを願うばかりです。
そんな木皿泉さんの久しぶりの脚本によるテレビドラマが現在オンエア中です。
毎週土曜日21:00から、日本テレビで放映中の『Q10(キュート)』、旬なふたり、佐藤健、前田敦子が主演してます。(この二人、からみはなかったけど『龍馬伝』にも出演してましたね)
前田敦子が演じているのは、なんと美少女型ロボット!彼女を「起動」したのが、佐藤健演じる高校生(平太)で、彼によって、「Q!0(キュート)」と名付けられた彼女は彼をご主人様(親?)と認識してなつき、彼や彼をめぐる人々を通して「学習」していきます。
「起動」スイッチは、右の奥歯。人の奥歯を手で押すなんて、歯医者さんか歯科衛生士さんくらいしか日常的にはやらない行為だと思うのですが(・・・そうでもない??)、平太はQ10を不覚にも起動しちゃった後で「人間の歯ってピアノの鍵盤みたいだから、どんな音がするのか押してみたかったんだ」みたいなことをつぶやいてました。なるほど、鍵盤かぁ・・・そういう発想はなかったなあ、と微妙に納得しつつ、立派にフェチシズムの香りがしますよね(笑)
それはさておき、Q10の右の奥歯を押したら「ラ」の音がしたんだそうです。
「ラ」?なんで「ラ」??
もしかすると特に意味はないのかもしれませんが、透音としては聞き流せません(笑)超食いつき、です。
ラ=A=ロイヤルブルー。Q10がどうして「ラ」の音がする女の子なのかについての私なりの解釈は最終回を迎えてから、改めて。
何はともあれ、1話1話深いせりふが出てきます。かみしめながら、ご覧あれ。