鳴き龍
「鳴き龍」とはお寺(法堂)の天井に描かれた龍のこと。この龍の真下で音を出すとぱーんと響く仕掛け(定在波というそうです)がしてあって、それが龍の鳴き声に見立てられているんだそうです。「手をたたいてみる場所」が用意してあって、みんな順番にその場所で手をたたいていたので、私も並んで順番を待つことに。
ようやっと順番がきて、よっしゃ、龍の鳴き声を聞くぞ!と勇んで手を打ってはみましたが・・・
「ぱすっっ」
あれれ?
思ったように音が出ない・・。
もう1回!「ぱすっ」・・もう1回!!「ぱす、ぱすっ」
・・・
いやはや。普段気にも留めていませんでしたが、拍手って結構難しいです。
ということで、自分の拍手では残念ながら正直「鳴き龍」を感じることはできませんでした。でも、中には上手に拍手する人もいて、近くで耳を傾けていると、「おお、響いてる!?」と思える瞬間もあって、ちょっとだけ鳴き龍を感じることができた、かも!?実際の龍の声は知るよしもありませんが、なんとなく「他人の音(声)に耳を傾けなさい」っていう辰年のメッセージを受け取った気がいたしました・・・。
楽器フリークの私としては、鈴とか、拍子木とか持っていって鳴らしてみたかったなあ。そんなことしてる人、誰もいませんでしたが(笑)
その日の午前中は法要が営まれていたようですが、鳴き龍の下でお経をあげるとどんな風に響くんでしょうね。それこそ、龍が降りてきてメッセージを伝えてくれそうですね。
相国寺の法堂・開山堂の特別拝観は3月18日(日)まで
by sound-resonance | 2012-01-16 20:57 | 音・色あれこれ