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火の玉、水の玉

私は水晶が大好きなのですが、ふとしたきっかけで山梨に水晶をご神宝としてお祀りにしている神社があることを知り、どうしても行ってみたくなり・・・行って参りました。
 山梨県の金桜神社。昇仙峡のはじっこにあります。
 大阪から電車で山梨に行こうと思うと、けっこうややこしく、乗り継ぎが大変なのですが、東京からだと特急で1本。コマラに会いに行ったついで!?にちょうどいい感じです(だと思ってました)。
 新宿から、特急に乗って1時間半。甲府からバスに乗って神社前で降りればいい、はずだったのですが・・・
 甲府駅9:00発のバスに乗ってみると、「このバスは雪のため、清川で折り返します」とのアナウンス。「はいはい、わかりました〜」と呑気に出発を待つものの、なんとなく気になって運転手さんに「きんおう神社っていうところに行きたいんですけど、行きますか?」と聞いてみると、運転手さん、けげんそうな顔で「????ありゃあ、かなざくら神社って読むんじゃ、今日は雪でそこまで行けんよ・・」「えっ?そうなんですか!!!」「もう出発じゃけ、降りるなら降りんしゃい」(方言は勝手に再現しているのであくまでイメージです)
 ・・・
 ということで、とりあえずバスを降りることに。天候をよく確認しない呑気な私も悪いのですが、このまま東京に引き返すのもあまりにももったいない。。。。
 うじうじしているうちに10分後の「昇仙峡口行き」バス、到着。ええい、なんとかなるわ!と思い、バスに乗り、終点の「昇仙峡口」へ。
 バスを降りる時に「ここから金桜神社に行く方法ってありますか?」と聞いてみると、「もう一度『滝口行き』のバスに乗ってそこから徒歩ですね〜、でも相当距離はありますよ」とのこと。
 ちなみに終点でおりた客は、私たった一人。次のバスまでは40分以上時間がある、周囲のお店も閉まっていてやる気なし。ここでバスを待つのはあまりにも寂しい、ということで、とりあえず昇仙峡を歩くことに。
 2月は「仙酔島」、3月は「昇仙峡」なんだか私、やたらと「仙人」づいております(笑)
 
 昇仙峡の河沿いのルートは、5月〜11月の土日祝は、車両通行止めで、歩行者天国になるそうで、おそらく大勢の観光客でにぎわうのだと思いますが、シーズンオフの3月、しかも雨。誰もいない道を地図も持たずにてくてく。神社だけとっととお参りして、昇仙峡はパスしようと思ってたのに・・・なんの修行?(笑)

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 でも、さすがに、景色は美しかったです。雨でも美しい。絶景。寂しさや寒さをしばし忘れて写真撮影。「オットセイ岩」「トーフ岩」「大仏岩」「松茸岩」etc etc・・・名前のついた岩がいっぱいあります。岩に名前をつけて、自然を身近に感じる感性、面白いですね。(ちなみに写真は大仏岩と
松茸岩です)
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 シーズンオフなので、途中にあるお店もたいてい閉まっていたのですが、駐車場の真ん中でぽつねんとたたずむ犬発見。雨を気にするでもなく、ただたたずんでいる。「哲学犬」と勝手に名付け、写真を撮ろうとすると、ふと私の方を見たような気がしましたが、やっぱり気にするでもなく、瞑想に戻っていきました(笑)
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 そうこうしているうちに、やっとあいているお店&店員さん発見!金桜神社に行きたいんだ、と話すと、「ここからだと往復2時間くらいかかるよ」とのこと。
2時間!!!
くじける。
「ここでちょっと休憩していったら?あったかいほうとうとかコーヒーがあるよ」と言われたのですが、ここで休憩してしまうと、まったりしてそのまま動けなくなりそうだったので、お断りして、とりあえずさらに道を進みます。

 次に出会ったお店のおばあちゃん。「さっき、神社まで往復2時間って言われた・・・」というと、「そんなにかからないよ。滝から片道30分くらいだよ、大丈夫だよ」とのこと。
片道30分も大抵な距離だと思うのですが、往復2時間でくじけていた私、なんだか感覚がおかしくなっていて、それなら大丈夫かも!みたいな気分になり、ちょっぴり元気になって、そのお店で小さな水晶を購入。山梨って水晶の産地なんですね。今でもたくさん水晶が採れるのかはわかりませんが・・・。お土産ものの中にはブラジル産の水晶も混じっているという話を後で聞きましたが、なんとなく、ブラジル産の水晶とも感じが違う気もします。ま、いずれにせよ、水晶は好きなので、いいんだけど。ちなみに手に取った時には気づかなかったのですが、小さな虹が入っていました。

 ここで、やっと地図もゲット。
 金桜神社。
 どこ??
 !!!
 まだ半分も来てないんですけど!!

 再びくじけつつ、なんだかナチュラルハイ状態になって、えへらえへらしながら、覚円峰から、仙が滝へ。
 覚円峰、うーん、なんだか中国っぽいです。ここ、ホントに日本?みたいな感じ。頂上に畳1畳分のスペースがあって、そこで仙人が修行したっていう伝説があるんですって。写真を撮っていると、近所の体育系のクラブの方々でしょうか、写真撮影の邪魔にならないように配慮しつつ、さっと前を走り抜けていきます。遊歩道どころじゃありません、まさに修行の場です(笑)ちなみに写真に写っている点々はオーブではなく、雨粒です(笑)
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雨なので、地道にも水たまりあり、あふれた水が地面をごうごうと流れる中ムートンの靴もずぶぬれ。
ほんま、なんの修行やねん(再)
やっとのことで滝を抜けると、「金桜神社」の鳥居が・・・!
だが、しかし。
ここから「徒歩30分」の道のりが待っていたのでした・・・。
                                    つづく

by sound-resonance | 2012-03-18 12:04 | 音・色あれこれ