弾丸トリエンナーレ!?その2

前回のつづきです。
妻有のアートトリエンナーレが、単なるアート作品の博覧会ではなく、地元の資源を活用し、活性化されていくためのイベントだという話、2000年の第1回目から、こへび隊というボランティアの方々の地道な努力で、イベントに参加する集落が増えていったという話を前回しました。
過疎化の進む地域なので、廃校になってしまった小学校や、空き家やなんかも多く、それをアート作品としてよみがえらせるために、提供してくれる集落や個人宅も増えていき、廃校や空き家を活用したアート作品も、多く生まれました。

「脱皮する家」なんかが有名かと思うんですが、今回は残念ながら訪問することができなかったので、別の作品を紹介します。

マーリア・ヴィルッカラ(フィンランド)さんの「ブランコの家」という作品。

a0155838_1054579.jpg


庄屋さんか!?っていうくらい大きな古い民家には、昔3姉妹が住んでいて、冬場に外で遊ぶことができない姉妹のために、家の中にブランコがあったんだとか。妻有地域って、日本でも有名な豪雪地帯なんですね。作家さんが、そのエピソードを元に、昔家の中にあったというブランコをイメージして作ったのが、「ブランコの家」です。
民家の中でブランコが揺れています。

a0155838_10544998.jpg


天井には、わらじが。

a0155838_10552023.jpg


ブランコの横には仏壇、わらじの横には、神棚。仏壇も、神棚もそれぞれにものすごく立派で、それも含めてシュールな空間を作り出しています。昔この家に住んでおられた方は今もご存命で、仏壇は、いまだに現役なんだとか。
2階にも、お家の方が使用されていた年代物のミシンやなんかが置かれていて、それも作品の一部になっています。「つくも神」なんていう言葉もありますが、人が以前使用していたもの、って、独特の存在感がありますよね。なかなかに、ひとりでたたずむには相当勇気のいる空間となっております・・・・・・(笑)

家の中に、ブランコがある、って関西ではまず考えられないんですが、この作品の経緯を地元の方に話すと、「そういや、うちにもブランコあった」っていう方がちらほらおられたんだそうです。豪雪地帯ならでは、な感じのエピソードですよね~。作家さん、フィンランドの方のようですが、フィンランドも寒い国。家の中にブランコ、あったりとかするのかな・・・・!?

今回、私は主に現地でのアート作品見学に「エリア周遊バス・タクシー(バスタク)」というのを利用しました。「バスタク」っていうのは、ミニツアー形式の周遊バス(タクシー)のことで、10個のコースが用意されており、それぞれ、午前便午後便の1日2回の便が用意されていました。パスポートをあらかじめ買っておけば、予約不要(先着順)で好きなコースに参加できるので、見たい作品が入っているコースを選んで参加すれば、効率よく作品を回ることができてとても便利です。
というのか、この周遊バスがなければ、車(自家用車・レンタカー)がないと、十日町駅、松代駅周辺以外のアート作品を、一日に複数見て回るって、なかなか難しいと思います。これだけ多くのコースを設定したのって、今年が初めてだったんだそうですが、周遊バスがなければ、私ちょっと「お手上げ」な感じ満載でした・・・・

ミニツアー形式の周遊バスって、短時間に複数の作品が見れてとっても便利なんですが、鑑賞時間の調整が自分でできないので、そこはちょっと不便だな、と思いました。地元の方々が、作品の前やなんかの要所要所で「おもてなし」と称してお茶やお菓子、地元で取れた野菜の漬け物等々をふるまってくださるんですが、ゆっくりお話する時間もなかなか取れない。じゃあ、車で行けよってことになるんですが(苦笑)・・・
周遊バスの中で1本だけツアー形式ではなく、1時間おきに、同じコースを走っているバスがあって、それだと好きな場所で「乗り捨て」できるので、自分がどの作品でゆっくりしたいかを決めることができて便利だな、と思いました。いろいろ運営上大変な面もあるかと思いますが、乗り捨て方式のバスのコースが増えてくれるといいな~。

そういえば、十日町〜松代間を移動する際に鉄道、「ほくほく線」を利用しますが、本数がないので注意が必要です。最終日1日前の晩に、松代の「農舞台」でライブが開催されたんだそうで、朝から、帰りの切符は買っておくように!電車が混むからライブに行かない人は早めに帰りましょう!と、アナウンスが流れていて、電車が到着する直前にも、「混み合っているので、ご了承ください!!」みたいなアナウンスが流れたんで、『京セラドーム「東方神起」ライブに遭遇しちゃった・・』みたいな混みっぷりを覚悟し、それでも、乗ってやるわ!!と闘志を燃やしながら電車を待っていたんですが、来た電車は、まあ、人が乗ってるな、っていう程度で、なんと、座れちゃったりなんかもして、かなりの拍子抜けでした・・・・(笑)普段の20時台の「ほくほく線」ってそんなに人が乗ってないのかしら・・・・・・!??

ま、それはさておき、トリエンナーレ自体は、9月13日で終了しましたが、保存されている作品の中で、見学可能な作品もいくつかあって、年間を通じて様々なイベントが用意されているようです。作品の中には、宿泊できる施設もあるんだそうで、私は、「夢の家」というのに泊まってみたいです。なんでも、赤、青、緑、紫の部屋に泊まって、指定されたパジャマを着て眠り、朝起きて、見た夢をノートに書くんだとか。うーん、どんな夢を見るんだろ。っていうのか、夢、ちゃんと見れるんだろうか。「赤い部屋」って、寝れなさそう・・・・(笑)色によって、見る夢って違うの!?色と音のブログを書いている透音としては、スルーできない作品です(笑)泊まってみたい・・・・が、しかし、新潟って、やっぱり遠い・・・・・新幹線2本乗り継ぎは、いろんな意味で、きつい・・・・「夢の家」で、夢見るのは、まだまだ先の話になりそうです・・・・・・・
[PR]

by sound-resonance | 2015-09-24 21:52 | 観る・読む・聴く | Comments(0)