似ている・・・・

毎年秋に奈良国立博物館で開催される「正倉院展」。正倉院に所蔵されている宝物の中から、毎年違った数十点の宝物が選ばれ、展示されます。昔から、関西圏に住んでいて、奈良もわりに簡単に行ける範囲なので、小さい頃は、よく秋になると正倉院展にも行ったものです。昔は、週末に行っても、そんなに混み合うイメージはなかったんですが、最近は、なぜか人が多くて、混雑してますね。時には、入館までに行列に並ばないといけないことも。
というわけで、ここ数年は、足が遠のいており、秋になっても、すっかり忘れていたんですが、巷のチラシラックに置いてあったチラシが妙に目を引いて、思わず手に取ってしまいました。

今年の目玉になる展示は、何点かあるんでしょうが、チラシ、ポスターに取り上げられているのが、「紫檀木画槽琵琶」の裏側。

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螺鈿細工の規則的な美しいデザイン。これって、これって、これって・・・・・ヴィトンのモノグラムじゃん・・・・・・!?
いや、ヴィトンのモノグラムの方がこの琵琶に似てるんだけど。
こう思ったのは私だけではなくて、巷でも、もっぱらの噂になっているようですね。

もっとも、モノグラムは、この琵琶を参考にしたというよりも、ジャポニズムのブームの中で、日本の家紋にインスパイアされたものというのが定説ですね。
琵琶そのものは、元々はペルシャが発祥で、中国を経由して、奈良時代に日本に伝来したものだというから、多分日本製ではなくて、輸入されたものだと思います。
家紋は日本固有のものであっても、奈良時代の装飾文化の影響を受けて平安時代に生まれたものだとしたら、遠くペルシャから中国を経由してやってきた装飾の影響を受けて、誕生した家紋にインスパイアされたモノグラムって、「お里帰り」みたいなところもあるのかもしれません。
ぐるっと回って、ヨーロッパに里帰りしたモノグラムのデザイン、ヨーロッパの人にとっては、ちょっとエキゾチックな、日本人にとっては、なんとなく懐かしく親しみやすい、そういう部分であんなに定着したのかもしれないですね。私は持ってないけどね。

それにしても、色といい、形といい、似てるよね・・・・・・・

「ヴィトン似」の琵琶の出展のおかげで、さらに混雑しているのかもしれませんが、興味のある方は、ぜひ奈良へどうぞ。

「第67回正倉院展」奈良国立博物館 11月9日(月)まで
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by sound-resonance | 2015-11-01 20:42 | 楽器 | Comments(0)