人気ブログランキング | 話題のタグを見る

へびづかい座の憂鬱

暑いですね!いったん涼しくなったのに、この蒸し暑さは、夏まっさかりの時期よりも余計に堪えます・・・本当はのんびり休養したいのに、なぜか用件が重なり、ばたばたと忙しくて、グロッキー気味・・。果てしのない荒野を進んでいるような茫漠とした気持ちになりますが、うまく気持ちを切り替えつつ、乗り切るしかないなあ。

ま、そういう個人的なことはさておき。

NASAが12星座を否定、それに伴って、星占いで扱う星座が12から13になるというデマがネット上で広がり、一部混乱が起きているというニュースを読みました。そもそもの発端は、NASAが「Space Place」という教育向けのサイトの中で「占星術は科学ではなく、占星術で使用されている黄道12星座からはへびつかい座が除外されている」という記事を発表したところから、NASAが12星座を否定し、これからは、へびづかい座を入れた13星座での占いになる(11月29日から12月16日生まれの人はへびづかい座になる)という説が生まれてしまったものだそう。

確かに、黄道上には、いわゆる星占いで扱う「牡羊座〜魚座」の12星座以外に、「へびづかい座」という星座があって、天体学的にいうと、黄道12星座ではなく、黄道13星座であるというのが正しいです。一時期(1995年ごろ)、天文学者がへびづかい座を入れた「13星座占い」を提唱して、ちょっとした話題になりましたが、今でも13星座占いの支持者もいたりするものの、占星術が13星座占いにとってかわられることはなく、主流は、昔からの12星座だったりします。

例えば、4月はおひつじ座、5月はおうし座、6月は蟹座、みたいなぱっきりとした分かれ方をしていないので、ちょっと気づきにくいんですが、12星座の「12」というのは、1年が12ヶ月であるという「12」と密接に連動しています。この「12」というのは、月が新月から満月を迎え、また新月がくるというサイクルが1年にほぼ12回起きるから。そういった「暦」と密接に関連しているのが、星占いです。星占いでは、黄道の360度を均等に12で割って考えるので、現在では黄道上の実際の星の位置と星占い上の星座は実際にはずれていたりもします。

そういった意味では、NASAの言う通り、天文学上は、13ある黄道上の星座の12個しか使っていない「星占い」は、「科学的」ではない、と言えるかもしれません。が、あぶれてしまった「へびづかい座」には申し訳ないですが(笑)、1年に月が13回新月と満月を迎えないかぎり、星占いは12星座でなければならないんじゃないか、と個人的には思います。

星占いが科学かどうか、個人的には、仮説を立てて検証していくという過程自体は「科学」なんじゃないかな、という感じもあるんですが、ま、この際おいておいて(笑)もし、科学じゃなかったとしても、じゃあ、有用じゃないか、というとそうでもないな、という気がしているのです。星占いには、天体の動きと、人間が連動しているというマクロコスモス、ミクロコスモスの思想が流れています。ツールは使いよう、私たちが自然に沿って生きるためのひとつの指針として、星占いを使えば役に立つツールなんじゃないかな、と思ったりするのです。

ちなみにNASAは、ツイッターで、「12星座占い否定してないよ」っていうコメントを出したのだとか。そこまで大騒ぎになっちゃったんですね〜。その辺りからも、星占いへの世の関心が高いことが逆にうかがえたりして・・・(笑)


by sound-resonance | 2016-09-29 07:58 | 星読み