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紫の雲

先日六甲山にある「六甲比命神社」のことを書きましたが、そこからさらに上に登っていくと、「雲ヶ岩」という岩が出てきます。7世紀頃インドから渡来した法道さんという仙人がこの地で修行中に、紫の雲に乗った毘沙門天が、この岩の上に現れたことから「紫雲賀岩」とも呼ばれているのだとか。
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法道仙人は、このことから毘沙門天をご本尊とする「多聞寺」を創建しました。お寺は北区にあるようですが、先日の「心経岩」、「六甲比命神社」、そしてこの「雲ヶ岩」を合わせて、多聞寺の奥の院とされているそうです。

「紫雲」とは、通常は、高僧などが亡くなる時に、阿弥陀仏が紫色の雲に乗って迎えにくることをいうことから転じて、めでたい吉兆のしるし、という意味にも使われているようですね。

この場合は、阿弥陀様ではなくて、毘沙門天様だというのがちょっと面白いな、なんて思います。

毘沙門天というと、思い出すのが、鞍馬の毘沙門天様。鞍馬寺ではなくて、奥の院の方に上がっていく途中にある博物館の中に安置されている毘沙門天、何体かいらっしゃるのですが、横に吉祥天(奥さん)と善膩師童子(息子)を従えた毘沙門天が大好きで定期的に会いに行っていた時期がありました。奥さんと息子が横にいるからか、こう、なんだか、他の毘沙門天に比べてちょっと所帯染みているというのか、中年のおやじっぽいというのか(笑)でも、男の責任しょってます、みたいな苦みばしった大人の男という感じが、なんだかたのもしいわ、みたいな感じで、通じてるのか、通じてないのかよくわかりませんが(というか、ほとんど私の妄想でしょうが(笑))よく鞍馬に行く時には博物館にも立ち寄って、相談に乗ってもらっていたものです(笑)
そういえば、最近長らく、毘沙門天様にも会いに行ってないなあ。そろそろ、相談に行こうかなあ・・・相談内容は・・・・もちろん、秘密です!(笑)

by sound-resonance | 2017-04-29 20:58 | 音・色あれこれ