毎日暑いですね!暑い暑いと口走っても何の解決にもならないんですが、ついつい「暑い!」と口走ってしまいます。くれぐれも無理はしないように、避けれる場合は日中の外出は極力避けてお過ごしくださいね。
という暑い中、奈良まで写真展を見に行ってきました。入江泰吉記念 奈良市写真美術館で開催されている「川島小鳥写真展〜つきのひかり あいのきざし〜」。川島小鳥さんというと、「未来ちゃん」などの写真集で有名な若手の写真家さん。ちょっとノスタルジックな、でも妙なリアリティのある女の子「未来ちゃん」は有名人でもご近所さんでもなんでもないのに、可愛くて親近感があってよくわからない普遍性もあったりなんかして、写真集は11万部も売れたのだそうです。その川島小鳥さんが、女優の尾野真千子さんを撮ったのが今回の写真展。
尾野真千子さんというと奈良県出身の女優さん。全国的に有名になったのは、NHKの朝の連続テレビ小説「カーネーション」で主役を演じたことからだと思いますが、デビューは同じく奈良県出身の映画監督である河瀬直美さんの「萠の朱雀」への主演でした。ずっと追いかけているわけではないんですが、この女優さん、綺麗な人であることは確かだけれど、いい意味でキャラクターがつかめないというのか、なんだか不思議な人だな、と思っておりました。その「ザ女優」みたいな尾野真千子さんを川島小鳥さんが撮るってどんな写真なんだろうと、興味津々で美術館に向かったんでした。
写真展は、台湾、吉野など奈良を2人でめぐった際に撮られた写真で構成されています。カラーの写真もあるけれど、ほとんどがモノクロの写真。川島さんにとって、初めてのモノクロの写真なんだそうです。
額に入った写真もあるけれど、ちょっと粗めのスケッチブックみたいな紙に印刷されて無造作にピンで壁に張られた写真の数々。尾野真千子さん、やっぱり不思議な人でした。綺麗だな、と思う写真もあれば、可愛いな、という写真もある。子どもっぽい無邪気だなと思う写真もあれば、折れそうにはかない印象の写真もある。これが同じ「尾野真千子」という1人の人物なんだということがとても不思議なくらい、多種多様な様相を見せる人。うーむ、いかにも女性的。同性としても引きつけられてしまう、というのか、ちょっと憧れてしまうような感じ。
ところで、改めて調べてみると、川島小鳥さんって、男性なんですね・・・・私、なぜか女性だとばっかり思っていました・・・・女性が女優さんを撮るという作業がどんなものなのか、そこにも興味があったんですが、なるほど、男性なんだ・・・・逆に写真からかもしだされている距離感というのか寂寥感というのか「遠さ」の理由がわかったような気がしました。そこから「憧れ」がもれてくるような・・・。女性が撮るとそこはまた、全然違ってくるんだろうな。
川島小鳥写真展〜つきのひかり あいのきざし〜 奈良市写真美術館 8月26日(日)まで
さてさて、もうひとつ、せっかく奈良に行くのであれば、体験してみたいというか食べてみたいものがありました。
それはかき氷。
奈良は氷の神様をお祀りする「氷室神社」があることから、氷の食文化はじまりの地として、今定番から進化系かき氷など多種多様なかき氷が食べれるお店が点在する場所として「熱い」場所なんだとか。その中でも、かき氷ブームの火付け役となったお店が「ほうせき箱」さん。奈良県で採れた素材を使う、かき氷とふわふわの泡「エスプーマ」を組み合わせるなど斬新なアイディアと可愛いビジュアルで、メディア等にも取り上げられ、大人気となったお店です。夏だけでなく年中かき氷を食べることができますが、夏場、かき氷の旬のシーズンになると、午前中でその日一日分の整理券が売り切れてしまうくらいの人気なのだそうです。
実は私、かき氷についてはこれまであまり食べてきませんでした。暑いからといって冷たいものばっかり食べていてはいかん、ということで、むしろ積極的に避けていたといってもいいくらい。まあ、たまにコンビニで「しろくま」を買うくらいですんでいました。
だが、しかし。
そこまで「熱い」となれば、食べてみようじゃないか。せっかく奈良に行く用事もできたのだし!ということで、「ほうせき箱」さんのかき氷にトライすることに。
お店のオープンが10時のところ、8時半から整理券の配布が始まります。ということで、写真美術館に行く前に整理券をゲット。9時頃にお店の前に到着した時点で、すでに何人かの行列ができていました・・・・・。整理券は30分刻みで設定されていて、100円のデポジットと引き換えに、受け取ります。
さてさて、無事に整理券をゲットし、写真展を見に行きまして、ちょっと時間が余ってしまったので、適当に商店街内をぶらぶらしてからもう一度お店の方に戻り、やっとのことで、かき氷とご対面。
期間限定の「子鹿氷」(7月末まで)。1000円なり。売り上げの中から100円分が鹿愛護会の方に寄付されます。
てっぺんにナッツと子鹿のクッキーが乗っています。
シロップは、アッサムティー味。あっさりしています。白い泡々(エスプーマ)はふわふわで、確かに今まであまり食べたことのない感触。氷の方も細かく削ってあってふわふわしています。温かいお白湯が添えてあって、頭がキーンとなるのを防ぐ配慮も。
朝から大変な思いをしたわりには10分程度でぺろっと完食しちゃいました。
まあ、なんというのか、「暑い!かき氷食べたい!食べちゃえ!!」みたいな自分にとってのベストなタイミングで食べれない、時間指定の厳しさがあるものの、確かに一度は食べてみる価値のある新食感の美味しいかき氷でございましたよ。ツイッター等で、リアル情報を確認しながら、よろしければ、奈良に行かれる際には一度トライしてみてくださいね。